Crosscut Saw

Eddie Taylor


2004-09-13 MON.


今年 1 月16日には Albert King の Crosscut Saw を採り上げておりますが、こちらは例によって Big Bear Records Ready for Eddie TRANSATLANTIC BEAR 6 に収録された Eddie Taylor によるヴァージョンでございます。
バックを務めております the Blueshounds ってのは、イギリスのバンドのメンバーたちの寄せ集めでして、Savoy Brown からピアノの Bob Hall、the Brumbeats や the Uglys に在籍していた Roger Hill のギター、同じく the Brumbeats から、ベースの Graham Gallery。ただし曲によっては Fleetwood Mac 初代メンバーだった Bob Brunning のベース、そして the Spencer Davis Group の Pete York がドラム、という布陣となっておりました。
この Eddie Taylor & the Blueshounds がそのまま Big John Wrencher のバックを務めた録音もあります。
この Ready for Eddie は、London の Chalk Farm スタジオで 1974 年 2 月から 4 月にかけて録音されたもの。

Albert King の Crosscut Saw の方がおそらく何倍(何十倍?)も有名でしょうし、そちらも決して悪くはないのですが、なんせネっからの Eddie Taylor びいき、これまでの session report でも触れておるとおり、ワタクシの Crosscut Saw は Albert King じゃなく、この Eddie Taylor & the Blueshounds ヴァージョンが下敷きとなっております(ま、例によって、編曲っつーよりは「歪曲」だ!ってなシロモノにされちゃってますけど)。
ちょっとハードにディストーション効かせたリフだったり、あるいはフェイズ・アウト・トーンにユルくフェイザーをかけた音なんかでも合うし、もちろんフツーの(?)音でもイケる、とってもいじりやすい曲なんですよ。
ま、だからってナニしてもいい、ってワケじゃないんですが。

ところで、この Eddie Taylor & the Blueshounds ヴァージョン、輸入盤ですから「歌詞カード」なんて気の利いた(?)もんはついておりません。
そこで、ほな Albert King ので、と思ったら、なんとこれが合わせて歌ってみると、歌詞が、そーとーに違うじゃないの!
ひところ「どっかには」そのルーツとなったオリジナルが「きっと」あるハズ!と必死で探してみた時期もあったのでございますが「見つかりません」でした。

案外、もっとアセらずに歴史ミステリーに取り組むかのような「しつこさ」で探し回れば、なにかしらのヒントも得られたのかもしれませんが、なまじ Albert King 版の歌詞があるんだからそれを乗せて歌えばいいじゃん!ちゅ〜「手抜き」誘惑には勝てず、しかたない!と正当化(?)してそちらの歌詞で誤魔化したりしております。
あ、どこにも参考資料もなさそうだったので仕方なく、必死でリスニングして聴取!を試みてはみましたが、どうもいけません。
ヘンなハナシですが、音的には(?)近いっちゃあ近いんですけど、そんな歌詞だとしたら、どーもイミを為さない!ってなとこがあって⋯でもまあ、しゃーないから、それを使ってはみたのですが、やはりナットク行かず、スタイルとしちゃ Eddie Taylor だけど。歌詞は Albert KIng のでイっちゃおう!ちゅうことになってしまいました。したがいまして、その意味するところのニュアンスなどは「かなり違ってる」可能性もあります。

なのでここでよくやる、歌詞の主観的和訳、ってのをするには、いささかその信頼性に難がございますので、そこら今回は手をつけないでおきましょ。

どなたか、Albert King のじゃなく、この Eddie Taylor & the Blueshounds ヴァージョンでの歌詞をお持ちでしたら「正しいの」を教えてくだされ( Albert King のだったら Harry's Blues Lyrics Online であるんですけどねえ)。

まあ、いちおう「言い訳」的な「実は」ってハナシでして、歌詞が違うことで生じるズレ、なんてものも歌ってるこちらが理解できてはいないですから「ま、いっか(よくない!)」てなもんなんですが。
ミシシッピー訛りが聞き分けできる黒人のかたなどがいたら聞かせてみたいですねえ。
で、たぶんこう言ってんじゃないかな?ちゅう(仮?)の歌詞を書き出してもらいたいものでございます。

まあ、ときどき思い出しちゃあ検索してったら「ある日トツゼン」正解が「降ってくる」かもしれませんしね。

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