I Wanna Be with You

Luther Allison


2004-12-11 SAT.


どっちかってえと、Luther Allison クンってさあ、そのヴォーカルよりは「明らかに」ギターのほうで多くのファンを獲得していると思うんですが、さて、ではヴォーカリストとしての資質はどうか?ってえと、ま、とーぜんながらワタクシなんぞは足元にも及ばないほどのリッパなシンガーでもあるワケでして、そりゃ、ギターなんて弾かんでいいから、もっと歌を聴かせてくれ〜っ!なんて声が出てくるほどでは無いにしろ、なかなか独特な声で、ある種、モータウン的な(?)キッチリ作り込んだバックに「合う」と思うんですが、いかがざんしょ?

この I Wanna Be with You、まさに、それを実際にやってみました、っちゅうようなしつらえでございまして、「いえいえ、今回はギター弾かないで結構ですから、歌に専念してくださいませ」ってなスタンダップ・シンガー扱いで、ちとレゲエがかったレイド・バックしたナンバーを、心行くまで歌っていただいた(?)異色のナンバーでございます。
そうすっと、彼の声、意外とこれが決まるんですねえ。

結構クールに抑えたバックの女声コーラスが流れるなか、まるで「ワシゃ生まれてこのかたジャマイカから出たこたあ無いんじゃよ」みたいな、ミョーにハマった彼のヴォーカルが緩急とりまぜて、張るとこは張って、流すとこはサラっと流して、もう生粋のレゲエ・ミュージシャンみたいにナチュラルに歌っておりますよ。
とは言っても、もちろん Luther Allison ですからねえ、この曲でこそ歌に専念しておりますが、同じアルバム RUF 1060: Pay It Forward に収録されたお馴染みの Hoochie Coochie Man あたりじゃ、モロな(?)ギターが聞こえてきますが、はたしてご本人かどうかは「?」(だってクレジットじゃ、Luther Allison にプロデュースとヴォーカル、としか書いてないもんで)。

しかし、こんなふーにヴォーカルに集中しちゃうと、いつもの危うさ(ゴメン)が微塵も無くなっちゃうのね。逆に言うと、そんだけ、ギター弾きながら(たとえサイドのストロークだけだったとしても、ね)だと、集中力は低下する、ってこってしょうか?
いえいえ、ブルース界ではシンパイご無用。むしろ、スタンダップ・シンガーが「気を入れて」歌っちゃうと、オーヴァー・クォリティっちゅうか、「気ウルサい」出来になっちゃうよに思います。
ギターも弾きながら、っつー「抜き」具合がむしろブルースにはふさわしいのかもしれませんねえ。

いやまあ、自分のヘタなヴォーカルを正当化するワケじゃないですが、なんだか、あましリッパなヴォーカルで歌われると気恥ずかしいと思いませんか?ブルースの場合。
ギター弾きながら、ボソボソっと歌ってるブルースに「味」を感じるんですが、ま、朗々と歌う「シンガー」に対するコンプレックスから、そうゆう発想に行っちゃっただけかもしれませんけどねん。

パースネルについては、曲ごとのは判らなかったんでまとめちゃいます。
ギターとして名が挙っているのは Jimmy Johnson、Anthony Palmer、Charlie Bingham、Kenn Lending、Otis Grand の五人ですが、もっとスゴい(?)のがベースでして、Stan Mixon、Jay Golden、Ken Faltinson、Jens Elbol、David Hood、Dave Smith、Steve Gomes と実に七人が登場いたしております。
ドラムだって Vincent Daune、Roger Hawkins、Steve Potts、Rob Stupka、Larry Ortega、Frank J. Larsen、Neil Gouvin の七人!

もーワケ判りません。もしかして、これ、曲ごとのパースネルが判るライナーってのも存在してるんでしょか?誰かそれ「お持ち」の方がおられましたら、この I Wanna Be with You だけのでケッコーですから教えてちょ〜だい!
他のパートじゃヴォーカルに Marla Glen、James Solberg、Patrick Verbeke、Constanze Friend、Bernard Allison( Luther Allison の息子で 1970年代から父のバッキングを経験している。ギター&ヴォーカル)の名が挙っています。キーボードでは Michael Carras、Mike Vlahakis、Bruce Elsensohn。
さらに Sulaiman Hakim; sax、Jorgen Lang; harp、Serge Plume; trumpet、Jel Jongen; trombone など。

この名前を見たところ、やはり、ヨーロッパ系のミュージシャンが多そうですね。

曲ごとのパースネルが判るライナーってのも存在してるんでしょか?誰かそれ「お持ち」の方がおられましたら、この I Wanna Be with You だけのでケッコーですから教えてちょ〜だい!と書いたことは書いたけど、たぶんムダだろな、思てました。

したらなんと!「ウロ覚えですが Disco なんとかゆうサイトでバックのメンバーを書いてたのを見たような記憶があります」ちゅうメールをいただきました!

えっ!ホント?⋯と改めて検索してみましたよ。
[ I Wanna Be With You Luther Allison Disco ] で!
そしたらありましたがな!Discog に!

この曲では The Memphis Band と言われる四人がリストアップされてました。
ギターの James Solberg、キーボードが Earnest Williams、ベース Dave Smith、ドラム Steve Potts ですって!
メンフィス? レゲエにはあまりカンケ〜ないのかな?

あ、そうそう、女性ヴォーカルも入ってますよねえ。多重コーラスかもしれんけど。
もしかするとそれってマリア・グレンとかってひとかも?
って、そのひとは違う曲でクレジットされてるんですけどね。

permalink No.963

Search Form