Rockin' With Kid

Earl Hooker


2004-12-13 MON.


どっかで聞いたことあるよなタイトルでしょ?
そ、内容的には(あ、歌詞が無いんだから、「内容的」に、じゃなく、「見てくれ的」に、か?)みなさまご存知の Messin' with the Kid そのものなのでございますよ。
ヴォーカルのかわりにサックスが肉声的に歌いあげるのにギターが応えたりと、歌が無いだけで、まんま Messin' with the Kid なのねー。

え?そんな演奏、どこが面白いのか、って?
それがねえ、ワタシみたいな Earl Hooker ファン( Earl Hooker オタクとも言う?)にとっちゃあ、Off the Hook みたいな透明感溢れる「聴かせる」ナンバーのみならず、こんな「活き活き」としたバンド・サウンドの中でノビノビと弾きまくる(とワタシには思える、ってだけですが)彼のギターがまた実にいいんですよ。
他にも Blues in D Natural なんてえ名演奏もあるのですが、やはりこのキャッチーさ、ハジケっぷり(?)など、この曲の印象がやはり強い(ま、それには、歌アリのヴァージョンながら Messin' with the Kid を自分でもやってる、ってのが大きいかも)んですよ。
ま、実は Junior Wells がこの曲を最初に吹き込んだ 1960 年の Chief 録音ではバックのギターが Buddy Guy じゃなく、この Earl Hooker だったワケで、その意味じゃ、彼がこの曲やるのは当たり前っつーか、まさにふさわしい、ってなもんなんですが。

ワタクシの Messin' with the Kid は、最初、 Junior Wells のスタイルから始まったハズなんですが、今じゃあ、なんかどんどん変質して(発酵したんだか腐敗したんだか⋯)だいぶ「ちゃう」ものになっちゃったみたい。

確か、他に聞いたことある Messin' with the Kid ってえと、Blues Brothers でしょ、あとロリー・ギャラガーってのもありましたねえ。そしてジョニー・ウィンター・・・ありゃ?白人ばっかじゃん。そこらが変質の原因かな?
他には AC/DC なんてのもあるらしいんですが、それはまだ聴いたことありません。
あ、そうそう、ネットをさまよってて、なんじゃこりゃあ?っちゅう Messin' with the Kid を発見いたしました。あまりに「なん」でございますので、みなさまにも紹介しておきましょ(?)
http://www.icompositions.com/auditorium/showphoto.php?photo=5740&password=&sort=1&cat=538&page=1で聴くことができますので、おヒマなかたはどうぞ。どうやら GarageBand でつくったらしいんですが⋯もひとつついでに
http://www.cdbaby.com/cd/jimmimayes/from/scottpってのもあります。こちらは Jimmi Mayes ってえ元ドラマー(なんか Jimi Hendrix とも共演したことあるんだって)の歌うやつなんですが、実にのったりしたテンポでちょとズッコケるかも。
さて、ポーランドのサイトでも Tipsy Drivers ってので
http://mp3.wp.pl/strefa/artysta/2594,utwor,15389.html で聴くことが出来ます。

なんでか知らんけど、この曲に関してはイロんな変わった音源が、まるごと一曲聴ける状態になってるのが多いんだよね。
ま、有り体に言って、あまし参考になる、とは言えないのですが。

この Rockin' With Kid は、日本の P-Vine から出ている Blue Guitar - The Chief/Age/U.S.A. Sessions 1960-1963 ってアルバムに収録されておりますが、このアルバムに同様に収録されている Blues in D Natural なんて、例のイギリスの Red Lightnin' の同名のアルバムに収録されてるのと比べると「音質」がちょっと違ってて、ま、ヘンな例えですが FM と AM ってな感じかな?
Red Lightnin' のアナログ盤のほーがそりゃモチロン音は悪いんですが、そのグタグタ感(?)、嫌いじゃありません。
他に Ricky Allen のヴォーカルによる Little by Little も入ってますが、そのヴォーカルはまあおいといて、やはり Earl Hooker のギターがいいですねえ。

Earl Hooker については今年 6 月 1 日付の日記でも採り上げておりますので、Biography はそちらでどうぞ。

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