The sky is crying

Albert King


2004-12-15 WED.


ブルース界のみならず、ロックの世界にもファンがたくさんいるこの曲、ま、ワタクシの想像では、おそらくその元ネタ(?)は Elmore James よりは、この Albert KIng のほーじゃないか?ってえ気がするんですが、別にひとりっつアンケートをとったワケでもないのでホントかどうかはいささか「?」でございます。

たぶん Elmore James の The Sky Is Crying をいちども聞いたことはないけど、S.R.V. や E.C. なら知ってる、っちゅーひとはゴマンとおることでしょう。
たぶん、ロック系のひとだけで言えば、Albert King のほーが Elmore James よりは知られてるかもしれませんねえ。ま、それも「想像で」言ってるだけですから、みなさまの周囲の音楽カンキョーによっちゃあ、まるで逆な印象をお持ちの方もおられるやもしれませんが。

The sky is crying
Look out the tears rollin' down the street


で始まる、あまりにも印象的なこの曲は、その覚えやすさから(か?)、多くの白人ミュージシャンにも採り上げられており、おかげをもちまして、「あっ!この曲、知ってる」率は全ブルース楽曲中でもかなりの上位にランク・インするのではないでしょか?

そんだけ覚えやすい曲でもあるワケでして、ブルースを始めた初期にレパートリィにするには実に適しておる、と言うことが出来るでしょう。だって、これをやると、「おお!ブルース!」っちゅー(?)目で見てもらえる、てなとこがありますからねん。
それだけに、トウがたって、悪知恵がついてくると(?)、もっとコアなとこに目をつけて、いつしかこの曲は(やろうと思えばいつでも出来るけど)忘れられてゆく、ってなウンメイにあるようでして、かく言うワタクシも自分ではここ二年ほど、まったくやってませんねえ。

ま、それには板どんがこれをレパートリィにしてて、ワタクシはそのバックで、めっちゃディストーションをかけたヘヴィなスロー・ブーギを刻むことに「快感」を感じておるからでして、この独自な(あ、板どんはそんなつもり無いでしょから、迷惑っちゃあ迷惑かも?)スタイルの The Sky Is Crying、ひと様がやってる曲だけにヨケー楽しい、っつー「悪党」ならではのスタンスでございますねえ。
それに自分でやるぶんには Elmore スタイル(つーか Hound Dog Taylor スタイルか?)でスライドでやりたいし、しかも、それならばいっそ The Sun Is Shinning のほーが好き、ってえ事情があります。

ワタシとしちゃあ、

The Sun is shinning
But rainning in my heart


っちゅー歌詞のほーが「来ます」からねえ。

てなワケで、この The Sky Is Crying に関しましては、やはり Albert King のが「いい」です。
特徴的な彼のギター( C-F-C-F-A-D ってチューニングらしい!2 弦から 6 弦までを弾くと「F」の和音になり、1 弦から 3 弦までだと Dmになりますねえ。それを左だから上下逆になるワケで、いったいどんな弾き心地なんでしょ?)の音消えが意外に早いのに聴くたびに、「あれこんなだったっけ?」と戸惑いつつ(なんか印象では、いつも、もっと伸びのある音だったよな気がするんですが、実際に聴いてみると、それほどでもないんですよねー)、それでも粘りつくような彼のフレーズにいつしかココロは宙を舞う(はおーげさだけど)ワケでして、自分の指向する音とはかなり違っちゃいるんですが、「好き」ですねえ。

自分じゃストラトばっか使ってますが、Gibson 系のソリッド・ボディ+ハムバッキングの音っての嫌いじゃございません。
ま、その際、ボディが薄けりゃ薄いほどいい、ってとこが例によっての「ヘソ曲がり」なんでしょが。

薄いボディにハムバッキング、ちゅ〜ことでひところ入手したギブソン SG スペシャルってのがありましたけど、音的に「なんかちゃう」ってとこあって、結局サヨナラいたしました。

で、シンセードーで売ってたエピフォンのウィルシャイアーっての弾かせてもらったら「これじゃ〜!この音じゃ〜!」と即決しちゃったのでしたが、音はいいんだけど見てくれは「好かん」タイプでしたねえ。
なんたってネックにはサイドバインディング、ポジション・マークはデカいブロック・インレイ⋯
さらに( SG もだったけど)ヘッド・ヘヴィでネックが下がってくる!

まあでも音としちゃ気にいってたんですが、トーキョーでバンド始めたムスコに持たせてやったのが運の尽き⋯
いつしか闇のなかに消えておったのでございますよ。うん「音は」いいギターでした!

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