Talkin' Woman

Albert Collins


2004-12-23 THU.







ワタクシにとってのテキサス三馬⋯うっぷす、さ、三羽烏(?)のトップ(?)ちゅうと、やはりAlbert Collinsちゃんとゆうことになりますねえ。そして彼のナンバーでいっちゃん好きなのがこの曲なのでございます。
しかもゼッタイに(?) ALLIGATOR ALCD-4713、Ice Pickin' に収録のヴァージョンね!
他のライヴとかだと、あらずもがな、なブラスが「かなり」邪魔!
あ、そうそう、ひところ、ソレ踏んでる間は、音を「あたかもフィードバックを起こしているがごとく」伸ばし続けてくれる、っちゅうヒキョウきわまりないエフェクターをトーキョーで買ってきたことがありましたが、そ れって実は、この曲のコリンズちゃんのソロ部分に「どっぷり」影響されてしまったがためだったん ですねえ。
もう、それさえあれば、どんなボンクラ・ギターでも「音の長さだけは」サンタナ並みになれるって ゆうスグレ(?)モノでしたが、結局あんまり出番は無く、乞われて旅立って行きましたっけ。
実は「ちび」ストラトことFender ST-Champ だとオーヴァードライヴをセレクトすると「ほっといても」フィードバックするもんで!
もっちろん、この曲のオリジナルはローウェル・フルソンなんですが、もうこっちを聴いてからは「霞んで」しまいました。つうか、オリジナルを聴いたときには、まったく印象に残らなかったナンバーだったんですが、コ リンズちゃんのこの演奏で一躍「脚光を浴びた」っつーワケでございます。
そんなワケで、セッションではもちろん、有志(?)が集まって「ブルースで遊ぼう」てなコンセプ ト(??)の Othum & the Blues Dave でのライヴでも「必ず演る」ナンバーになってます。

てなことはさておき、今日ここで取り上げてるのはタイトルこそ違うけど、こりゃもう、Ice Pickin' に収録されてる Honey Hush そのものなんですが、タイトルをオリジナルに敬意を表して(?)これに戻してるんでしょか?

Ice Pickin' 以外にも別なテイクがあって、そっちはちょと「かったるい」っちゅーか、まったくピンと来ないのですが、本日の Talkin' Woman はそれともまた違う pointblank 7243 8 40658 2 9 ALBERT COLLINS and the ICEBREAKERS LIVE '92 - '93 に収録されたライヴ・トラックで 1993 年 9 月 5 日、Illinois 州 Rockford の Waterfront Festival でのレコーディングです。
この曲をこの曲たらしめているベースのパターンをステディに紡ぎ出す Johnny B. Gayden は、先日の Mr. Collins, Mr. Collins でもベースでございましたねえ。
とは言っても、オリジナル(ここで言う「オリジナル」とは、この演奏の基本となった、という意味ね)の Ice Pickin' でのベースはこの人じゃなく、Aron Burton なんですが。
もっともご本尊の Albert Collins 以外は全とっかえ状態でして、ドラムは Marty Binder、キーボードが Bobby Alexis、サイド・ギターは Pete Thoennes。それに Jeff Robinson のサックスと Steve Howard のトランペットという構成になっています。

ところで、この pointblank 7243 8 40658 2 9 ALBERT COLLINS and the ICEBREAKERS LIVE '92 - '93 というアルバムは、確か 7年ほど前に渋谷の「塔」で発見して買ったのですが、それを当時の「ぶぎうぎぶ」の中で、これ凄ぇぞ!聴いてみな!なんて回してるうちに、いつしか「行方不明」になってしまい、その後もトーキョーに出るたびに探してはいたのですが、なかなか遭遇することが出来ず、半ば諦めかけておったところ、こないだの MAC presents LIVE at "i primi" に出かけたおりにいつものように「塔」を覗いてみたところ、我が最愛の(?) Screamin' Jay Hawkins の二枚とともに「発見」して、あらためて「買い直して」来たものでございます。それもこれも「いい時期に」ライヴを仕掛けてくださったおかげですよ。

この Talkin' Woman、オリジナルより(クドいようですが、ここでの「オリジナル」はアルバム Ice Pickin' に収録されてる Honey Hush のことね)さらにハネてますよ〜。
Albert Collins のギターは「あの」入り方ですが、バックにはキレのいいブラスのリフが配され、Hammond の和音もなかなかに滑らかにバックを塗り込めております。
ヴォーカルは、やはりライヴってことが影響してるのか、どことなくリキが入ってるよな感じですが、さほどバーストはしておりません。
Telecaster はさほど暴れまわることもせず、曲全体の流れを優先したよな「余裕ある(?)」弾き方をしてるよな気がしますねえ。とは言っても、そこら Collins ですから「並」のギターじゃあないんですが。

ただ、ドラムに関しては、ま、多少、好きずきではあるでしょうが、オリジナルの Casey Jones の方が好みかな?
やや、ドタバタとうわっついてるような感じで、エイト叩いてても 16 が隠れてる、って感じじゃなく、逆に 4 っぽいよなベーシック・クロックの粗さが気になります。

それにしても、しばらくご無沙汰してたこのアルバム、やっぱ「いい」わ。

CD ケースから取り出すと、そこに見えるのが Telecaster のネックを止めるプレート、っちゅうニクいデザイン(左の画像)。
再会できてホントに良かった!

とゆうこと書いたばっかりですが、実はこのアルバムには「すっご〜い」ナンバーが収録されております。

とゆっても、オーセンティックなブルースをこよなく愛されておる皆様がたからしたら「あんまり好かん」などといわれちゃいそうなんですが Put the Shoe on the Other Foot ちゅう Johnny B. Gayden のためにあるよな(?)ベキバキバチコ〜ンのファンキ〜なベースが全部かっさらってくナンバーなのでございますよ。

もうね、この曲だけは高音質なヘッドホンか、スピーカーなら「締まった重低音」を色付けせずに再生してくれる余裕あるウーファーで家ぜんぶ揺らす(?)よなハクリョクで聴いていただきたいですね。
ブルースのマニアってあんまりこうゆうのは「お好きじゃない」みたいですが、お好きだろが嫌いだろが、これもまたブルースなのでございます。
まあ、もともとLarry Graham のベースが好き!なんてゆうワタクシでございますから、と〜ぜん(?)Johnny B. Gayden のベースには「親和性が高い」のですよ。

こんなことゆうのってホントにシツレ〜だ、とは思いますが、どうもねえ、オーセンティックなブルース、それもバンド・ブルースにあっては、ベースっての居たほうがイイけど、だからちゅうて饒舌なベースってのは嫌われる、てなとこございましたでしょ?
そのせいか「いないよりはいたほうがいい」てなジャマしない無難なベースってのが「ブルースのベース」ってことになってたんじゃないのかな。

その意味で、そのベースの可能性に気づいて表面に出してくれた Albert Collins の理解力がまたイイな。

とゆうわけでみなさま、この pointblank 7243 8 40658 2 9 ALBERT COLLINS and the ICEBREAKERS LIVE '92 - '93 に収録されてる Put the Shoe on the Other Foot ってナンバーおヒマなときにじっくり聴いてみてくださいませ。

別にこれが判るから「いい」とも「ダメ」とも思いませんが、自分の立ち位置が多少は鮮明になるんじゃないかな。

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