風の道へ

2002-07-21
こんな暑い日には、じっとしてると、ヘンに粘り気のある汗が出て来るような気がします。
どうせ汗かくのなら、やはりレーサーで走るのが一番です。
外に出てみると、意外に風が強く、体感温度はそんな高くないように思われました。

まずは市街の中心を流れる土淵川沿いの道に出て、川を下って行きます。
この川は、あまり水量が豊かとは言えず、そのためか、水底にはまるでヘドロの如き色合いの藻のようなものが繁殖し、したがって、川面をわたる風も、いささか香ばしからざる傾向を持っています。
これでもひところよりは良くなってるよーな気もしますけどね。
やがて、この川筋を離れ、B&Gのプールの前を通ったら、子供連れがずいぶん来てますね。この暑さじゃ、プール遊びもいいかもしんない。ただ、そこに来たクルマが周囲一帯に不法駐車してるんですよ。なかには歩道の上に駐めてるバカ者がいて、車イスが通れる幅が無くなっています。
よっぽどボディ側面に引っ掻きキズでも付けたろか?と思いましたが、ヤメときました。天に「神」がおられますならば、こんなヤツには、イッパツとんでもない目に合わしてやっておくんなまし。

神明宮から、「歴史的な街並み」と言われる仲町を抜けて、旧弘前城の外堀をめぐって五十石町へ。やはり公園の木々の間を抜けて来た風は不思議に涼しいのですね。
やがて、今月の末に開通する予定の、岩木川に懸かる新しい橋に辿り着きました。これまでにも開通前の新道をレーサーでひと足お先に渡り初めをしてますから、今回もそれを狙ったのですが、封鎖が厳重で入れないようです。
ま、それならそれで岩木川を遡上するルートを選び、しばし川沿いの道を走ることといたしましょう。川の水面で多少は冷やされるのか、川風はなかなかいいものです。
ただ、この向きは完全な向かい風であり、それもあってやや涼しく感じているのですが、このまま進むと、帰りは完全に無風状態と同じになり、確実にオーヴァーヒートしてしまいそうです。こんなクソ暑い時には普段のセオリー(まず、風上にむかって走り、帰りはゆっくりと体をほぐすように追い風で帰って来る─寒い時は逆)と違って、風と直角方向が正解のようですね。
まるでヨットが風を斜めに受けて、タックを重ねてじりじりと風上に行くのとちょうど反対に、なるべく風を横から受けるようにルートを選び、また街に帰ってきました。

市街地に戻るとやはり特有の熱気、熱波がありますよね。
弘前程度でも、こうなんですから、東京都内のコンクリート・ジャングルときたらスゴいですよ。
そう言えば、あれは何年前だったか、とめごろおさんを東京に8月の中旬に連れてったコトがあって、向島のマンションから目の前の水戸街道に出ると、気象庁の発表より、ゼッタイに3度くらいは高い、って感じの熱の放射が正面から襲って来て、彼は3歩でヤル気を無くしていたものです。
小学校の横を抜けて墨田川の堤の上に出ると、それでも少しは気温が下がるような気がしましたが、とめごろおさんはもはや「ダメ!」を目で訴えておりました。
それじゃあ、と墨田区役所をわざわざ抜けて(冷房してますからね)ちょっとクールダウンさしてダマシてなんとか吾妻橋向こうの地下鉄まで連行するのです。北海道で生まれて育った彼にとって、東京の「熱」は「地獄」そのものだったことでしょう。

まあ、それほどではないにせよ、弘前でも、やはり市内は川沿いの道よりは確実に「暑い」ですね。
ところで、その市内の道が、今日はやたらに空いているのはどうしたことでしょ?もしかしてテレビで入ってたらしい高校野球中継のせい?地元の高校の試合でもあったのかなあ?でも、このくらいの交通量だと、弘前の街も自転車で走りやすくていいですよ。
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