Black MOSES

Telecaster


2005-01-10 MON.


Blues After Dark のトップ・ページをモデル・チェンジして、そこに ex Fender Telecaster の Black MOSES を配したところ、メールその他(その他ってのもヘンですが、例の Postからの投稿です)でイロんな「お問い合わせ」が来ております。
個別にお返事すんのもメンドーなんで、ここでまとめて答えさせていただきますね。

まず MOSES ってのはギター・メーカーではありません(確かに、ヘッドにデカデカと MOSES って入ってはいますが)。
したがって MOSES の Telecaster モデル、って製品は無いんですよ。これはれっきとした(?) 1974 年製の Fender USA の Telecaster を「かなり」改造したものです。
MOSES というのはグラファイト製のネックのメーカーで、もうひとつ、もっと高いのを作ってるメーカーもあるんですが、そちらは Fender Japan のふつーの Telecaster 一本が買えるくらいの価格ですから、ちと、いくらなんでもねー。
この MOSES ネックは 3 万円ちょいだったと思います( from お茶の水・イシバシ)。
もちろんヘッド・マシーンはついておらず(あ、ナットも「付いて」はきますが、自分で弦の刻みを入れて固定しなきゃいけません)、ここではお馴染みの Schaller mini-6L をこれも自分で取り付けました。
ただ、MOSES に交換する直前は、 Fender 純正のローズウッド・フィンガー・ボードのネックのフレットがガタガタだったのでブリッジを上げ気味にしてスライド専用ギターとして使っていたため、グラファイトに交換したことによって、音がどう変わったか?についてはあまり確かなことは言えません。
漠然とした印象としては、音の伸びが良くなった「ような」気がいたしますが、ボディとの相性、また弦のゲージなどとの絡みもありそうですから、「少なくとも、このギターに関しては」ということです。

一方、プレイアビリティについては、多少マイナス傾向かな?
まず、ネック自体の重量が増えたため、滑りのいいストラップ&衣服で演奏してると、ネックが下がってくクセがあります。
そしてネックをグリップする左手の「官能評価」としては、「固い」ということ。
フィンガー・ボードからネックに回り込む角がかなりシャープなのと、フレットが意外と「立っている」感覚があり、Gatemouth がよくやる 4 弦上で 3〜4 フレットも素早くブリッジ方向に滑らせるプレイをすると、フレットにゴツゴツっと当たって「いててて(ちとおーげさ?)」なんてことになります。
チョーキングした時のスムースさは、ラッカー・フィニッシュのメイプル・フィンガーボードほどは滑らず、むしろ、安い(?) Fender のメイプル・ネックで使われてる「ツヤ消し」ウレタン塗装に近い節度あるもので、なかなか弾き易いと感じました(ま、これは自分の Fender MEXICO の Stratocaster が「すべて」ツヤ消しウレタン塗装のメイプル・ネックなため、それに慣れてるせいもあります)。

ボディに関しては、エスクワイアではありません。ふつーの Telecaster ですが、ブリッジ側に Seymour Duncan の Telecaster 専用 PU、Tele Little '59/ST59-1 を採用して以来、フロントをまったく使わなくなり、その放置したのがたたったのか、いつの間にか断線してたものを、メンドーなので取り外してしまっただけですから、ピック・ガードを外すと、ちゃんと(コリンズみたいな)ハムバッキング・サイズの穴が開いております。
そして、このピックガードですが、ビスの数についてはあまり意識したことはありませんが、これ、自作なんですよ。ホーム・センターで買ってきたプラスティック(正確な材質は不明)を自分でカットして製作したものです。
では、シングル PU なのに、どうしてセレクター・スイッチがあるのか、というと、その Seymour Duncan Tele Little '59/ST59-1 のセンター・タップを利用して、「ハムバッキング」、「シングル・コイル」、「 2 シングル・コイルのパラレル結線」の 3 ポジションになっているためです。
スイッチとヴォリューム&トーンの VR にキャパシターまで、すべて Fender USA オリジナルのままですが、寄る年波か、最近では接触不良やガリが出始めておりますので、オリジナルにこだわらず、信頼性重視で国産パーツに換装することを計画しております。

ブリッジですが確かにひところ(今もか?) Fender の一部のモデルでも使用されていた 6 ピースの交換部品に「似て」はいますが、これ、イシバシ・パーツ店で発見した社外品です。
さらに、このボディ・カラーですが、これはカタログに該当するものはありません。
本来はブロンドだった塗装の上に、前の持ち主が「蛍光グリーン」を「吹いて」しまってあったため、仲間うちで寄ってたかってそれを剥がし、レジン・コートまでいったん剥いて、仲間がその上に「家具用の」オイル・ステイン塗料でハンド・ペイントしてくれたものです。
したがって、接近して見ると塗りムラもあるのですが、それがかえって「いい味」になってるような気がしております(え?ワタシだけ?)。

と、こんなところで、判っていただけたんじゃないでしょか。
Seymour Duncan を搭載してスグはそんなでもなかったように記憶していますが、このグラファイト・ネックをつけてから、「明らかに」真空管アンプとの相性が良くなったよーな気がしますね。

ただ、リヴァーブに関しては、どうもディジタル・リヴァーブより、昔懐かしいスプリング・リヴァーブの方が合うんじゃないでしょか?
垂直スタッキングのハムバッキングの DiMarzio って、音的には普通のシングル・コイルと変わらないんですが、この ST59-1 は「もろ」ハムバッキングの粘っこい(あ、それでも Gibson 系の「フル・サイズ」ハムバッキングほどじゃありませんけど)立ち上がりがあって、それがカンケーしてるのか、ディジタル・リヴァーブよりも Ampeg の内蔵リヴァーブのほうが、もの凄いいい音してました。

ま、本人がそー思ってるだけかも?

やはり、トップ・ページに画像を置いたら、反応が違うんですね。
これまでだって HP 内にはあったんですが、誰もそこまで辿りついてないんでしょか。
実際、Voodoo Cafe の the Days of Screamin' Jay Hawkins のとこなんて、10月以来、ワタシ以外の訪問者はたったの 5 名様(!)でございました。
ま、そんなに S.J.H. のファンがいるワケないですから、そりゃとーぜんではございますが。

こーなったら、トップ・ページ、時々ちゃうギターに変えてみてもいいかもしんない。
あ、でも Red Hot なんて、Black MOSES と違って、なあんだ、ふつーのストラト?てなもんで、たぶん質問なんて来ないよね。
見て判るよな「ちゃうとこ」無いでしょ。
あ、ジャック・プレートの赤いぽっちくらいのものかな?
でも、あれって性能にゃカンケー無い M&M チョコレートのオマケの立体シールなんですけど・・・

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