Cold Sweat

Albert King


2005-03-23 WED.


ブルースはヴォーカルじゃ!っちゅうのは、別に間違っちゃいないけど、でもそれって個人の価値観でしかないよね。

歌ナシ、メロディだけで伝えられる情感ってのもあるし( Jimmy Spruill の Scratchin' なんて特に、だな)楽器だけで表現したって別に構わない、思ってますよ。
逆にワタクシなんぞ、自分じゃ楽器を持たず、ひたすら歌うだけ、っちゅうスタンダップ・シンガーてのに反感(?)みたいなもんありますからねえ。そこらがボビーブランドをここじゃゼッタイ採り上げない理由なのでございます。
あ、もしかすっと青森のフェスじゃ必ず呼ぶことになってるらしい(?)女性ブルース・シンガーに冷たいってのも同じとっからきてるのかも。

ワタクシにとってのブルースってのは自分ひとりで完結する表現形態に始まり、それを拡大増幅そして増力させるためのバンド化であった、ちゅう認識ですから、まず楽器は必要、っちゅうか、それもないならアカペラだろ!って気がしてるんですわ。
それを、自分は楽器できないけどこんなふうに伴奏してください、だあ?バカ言ってんじゃねえよ。
カス⋯じゃなかった、歌手ってヤツは勝手にあっちこちから「これ、歌ってみたいな」とかプロデューサーに「これ、歌ってみないか?」言われて「自分の歌唱スキルが脚光をあびることばっかり考えてる」ように思えるんだけど。

な〜んてデンジャラスなことはこれくらいにして、と。
本日採り上げたこの曲のようにインストでも好きな曲ってのがあるワケでして、例えば Brewer Phillips のKitchen Sink Boogie であるとか、 Earl Hooker の Off The Hook、Clarence Gatemouth Brown の Okie Dokee Stomp、Wild Jimmy Spruill の Kansas City March、Eddie Taylor の Blues After Hours なんてとこ、だ〜い好きですからねえ。

へ?Blues After Hours ならピーウィーだろ?ご冗談を! 
世の中にはそ〜ゆうヒトもいたって構わないけど「前にも書いておるように」ワタクシは、ヤツのギターが大っ嫌いなんだよ。どこが?って?
バカ言っちゃいけない。嫌いは嫌い! 好きになれないってのには理由なんか無いんだよ。「好きじゃない」だけで充分!


つーワケでこの Cold Sweat、まさに STAX サウンドが結晶したタイトで小気味いい翔びっぷりでして、また軽やかな転調も巧くあしらって、一本調子になるのを圧し止めております。
クチュクチュ(?)と詰まったサイド( P-Vine のライナーを信じればスティーヴ・クロッパー)とは対照的に伸びやかな(と言ってもこんなテンポの早い曲ですからロング・トーンは無いんですが) Albert King のいかにもヘンなボディにマウントされたっぽいハムバッキングのちょと毛色の変わったノートが描いていくややクールな輪郭は、ま、あまり「冷や汗」っちゅう感じはしないんですがタイトなリズムに乗って気持ち良さそに歌っております。

最後、なんだか Land of Thousand Dances に行きかけたよなそぶりを見せたとこで終ります。楽しそ・・・
やはりメンフィス・ホーンといい、MG's といい、いきいきしたリズムがいいですねえ。

前回(?)は 80809 っちゅう「あとのまつり」でけっきょく 80808 は誰が踏んだか不明、ってことだったんですが、今日はなにげに入ってみたら 81818!げげっ!!自分で踏んじゃった!
いえ、別に、88888 みたいな「スゲぇっ!」ちゅうカウンタじゃないですが、なんかオモシロいじゃない?

まだまだとーぶん先のことですが 88888 のときにゃ、またなんか「粗品」用意しまっせ!ま、ウチからの粗品はワタクシらしく、すべて喰いもんばっかなんですが・・・

ところで、今週末のブルース・セッションには久しぶりに大曲からとめごろおさんも参加する予定です。彼にはタップリと演奏してもらいましょ!

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