Blackjack

Albert Collins


2005-03-31 THU.


こちらはマイナー・ブルースじゃありませんが、やはりコリンズらしいコテコテのスロー・ブルースでございます。
で、ちょといつもとちゃうのは、最初のエグいソロは Johnny Copeland、続くパっとしないソロをロバート・クレイが弾いてる、ってえとこでしょか。

この Alligator AL-4743 SHOWDOWN! は Real Blues に戻り、Albert Collins、Johnny Copeland、そして ロバート・クレイっちゅう三人の共演アルバムでした。
ジャケットでは三人が三様のギターを構えている写真が使われておるのですが、もちろん Albert Collins は「例の」テレキャスターですが、なんと言ってもここでの注目は Johnny Copeland で、それは⋯おお!ビンたれの味方(?)、あのミシシッピー・クロニクルズでも確か登場していた偉大なる安物ギター、Peavey ではあ~りませんかっ!
そうそう、まだ「売れてない」ブルースマンは Gibson どころか、Fender だってなかなか買えない、っちゅーのが現実らしいですからねえ。

てなことはともかく、なんたってこのアルバムでは「あの」Black Cat Bone がいいですねえ。
最初の 2 コーラスを唄った Johnny Copeland のヴォーカルもいいし、Albert Collins に続いてとる 2 コーラス目のギター・ソロも、おお、これが Peavey の音か!てな感慨もひとしお(って、そんなのはワタシだけなんでしょが)でございます。
ま、他に、ワタクシがこの曲を特に「気に入ってる」ワケは、あんまり好きになれない ロバート・クレイが「存在してない」せいでもあるのでございますが。

ま、別にロバート・クレイにこれと言ってウラミがあるワケじゃないんですが、あれ、なんの映像だったのかなあ⋯ロバート・クレイがストラトを抱えて弾いてるとこを見たときに、そのギターの「持ち方」が気に喰わなかったのでございます。
え~?そんなことで?バッカみたい!と言われることでしょうが、ワタクシ、そゆ変なとこにこだわるんですねえ。

同じよに、その持ち方で、あ。ダメだこいつ!と思ったのは他にリヴィング・カラーとかゆうとこのヴァーノン・リードたらいうギタリスト。
ただし、ワタシのいう「ダメ」ってのは、ギタリストとして、あるいはミュージシャンとして、はたまたブルースマンとして「ダメだ!」ってワケじゃなく、偏屈なワタクシとは「逸りが合わない」ってだけのこってすから、みなさまはもっと寛いココロで音楽を楽しんでくださいませ。

あ、そう言った舌の根も乾かないうちにナンですが、Johnny Copeland はインタビューで、ホントは Clarence "Gatemouth" Brown に Albert Collins、そして Johnny Copeland の共演で、というのが話の始まりだったのだが、なんたってそこはクソじ⋯うっぷす、お、大物、諸条件が折り合わず、Gatemouth が「降りてしまった」ため、やむなくロバート・クレイが呼ばれたのだ、と⋯(ついでながら、「憧れの」Clarence "Gatemouth" Brown とは Verve 移籍後のアルバム、Catch Up With the Blues でミゴト共演を果たすことができたそうで、めでたしめでたし⋯)
この SHOWDOWN!、バッキングは「もちろん」の Johnny B. Gayden、Casey Jones のコンビに、オルガンが Allen Batts っちゅう布陣でございます。

てなことはともかく、Black Jack では、オープニングからもろコリンズのギターが咆哮を上げとるワケですが、歌のあと、最初に入ってくる Johnny Copeland のギターがまた、けっこークセがあって面白いですねえ。ジャケットで見る限り、ミシシッピーあたりのジューク・ジョイントに出てるそこらのオッサンがよく使ってる Peavey のソリッド・ボディのギターがとても似合っております。
うんうん、いいココロガケ(?)ですねえ。

したがってその音も適度に(?)チープで、そのせいかフレーズまでがシンプルな正攻法でして、多少の「イマイチ」感がかえって好ましい、てなもんでございます。


ま、親しいひとには言ったことがあるんですが、上でも書いたよにワタクシ、ロバート・クレイは最初に見た(そ、ヴィデオでね)ときっから、そのギターの持ち方が気に喰わなくて(ま、モチロンその音も、なんですが)「なんだコイツは!」ってなっちまったんですよ。
なんちゅーか、直感みたいなもんでしょね。
やはり、人間、第一印象がすべてでございます。

⋯な〜んて言うと、人間見た目じゃな〜い!とか第一印象でなにが判る!っちゅー抗議が怒濤のように押し寄せてくることでございましょうが、そんなの「ひとを見る目が無いヤツの言うこと」でございまして、人間として大事なことはなにか?ってのを理解してないとそーなっちまうんだよ。
と、またよけーなことを言うもんだから「さらに」嫌われるのよね〜。

これはあくまでもワタクシ個人の印象でしかありませんので、「うんにゃ違う!」っちゅーひともい〜っぱいいるでしょが、 Albert Collins をとことん好きだ!っちゅーマニアには、ロバート・クレイって問題外なんじゃないか?てな気がするんですがどうでしょうねえ?
ワタシだけがイカレてるの?
ま、それでも別にい〜んですけどね。

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