Yeh, Baby

Frankie Lee Sims


2005-04-04 MON


2003 年の 7 月11日に Frankie Lee Sims が( Walking Boogie で)初登場(あ、この一連の「 BLUES日記」にね)したときにはその生年月日を 1906 年生まれ、としてますが、それは彼自身が Chris Strachwitz のインタビューに答えたものから来ております。
そのときにも併記してはありますが、一方では 1917 年 4 月30日としている資料が圧倒的に多いのも事実でございます。
さあ、困りましたねえ。みなさん、ヤツの言うこたあ、あてにならん!っちゅーことなんでしょか?
確信犯的ウソつき⋯いえいえ、ホラ吹き、の Screamin' Jay Hawkins のインタビューなら、まあ話半分で聞いとけばいっか、てなもんでしょが、ううむ、この Frankie Lee Sims も同じ扱いされちゃってるみたいですよ。

で、今回、そゆ扱いになっちまった原因のひとつじゃないか?ってえ情報に出くわしました。
実は Frankie Lee Sims がかって、あの King Curtis(より正確には King Curtis and the Noble Knights )の二枚のシングル、Enjoy 1000 Soul Twist (ビルボードの R&B で 1 位、ポップス・チャートでは 17 位というビッグ・ヒットです)/ Twistin' Time と Enjoy 1001 Wobble Twist / Twisting wiyh a King ─ ともに 1962 年に New York で録音されたもの ─ でワシゃギターを弾いた!と主張したせいかもしれません。
一応その件は、いやあ資料から見ても、このギターは Billy Butler だべ、っちゅうことになって、ということは Frankie Lee Sims?やっこさんの言うこと真に受けちゃダメだぜ、てなことになっちまったんじゃないかと⋯

案外、丹念に調べれば、同じよな事例が他にもあるのかもしれませ〜ん。

ま、念のために申し上げれば Frankie Lee Sims は 1960 年、Fire へのレコーディングのために New York に向かった、と記している資料も存在しますが、カンジンの Fire レーベル(及び関連レーベルすべて)には Frankie Lee Sims のリリース・データは存在していないのでございます(ただし 1985 年に UK の Krazy Kat レーベルに収録されたのが「それ」である可能性はあるようですが)。
もちろん、それだけでは録るだけは録ったけどお蔵入りになっちまった、ってえだけでしょうから、一応、この時期に New York におったのは確かなんでしょう。
それでも、懐疑論者優勢な中にあって WANG DANG DULA!( htt://koti.bbnet.fi/wdd/ )というサイトのレーベルごとの Discography を扱ったページでは

ENJOY RECORDS: by Bobby & Danny Robinson

1000 - King Curtis & The Noble Knights : Soul Twist / Twistin' Time ( 1962 ; Billy Butler & Frankie Lee Sims - gtr.)


と記されておるのですねえ。
⋯と、誕生日の話に始まって、本日のナンバーとはぜんぜんちゃうとこまで来ちゃいましたが、ま、よーするに真相は判りません(ってゆーか、ホントは面白いんでそのままにしときたいのよね〜)。

この Yeh, Baby、例によって、いかにも Frankie Lee Sims らしいギターをふんだんに散りばめて、ギター・フリークのみなさまが思わず「う〜ん、いい音だ!」ってなことを「ゼッタイに言いそもない」なんともチープな音でペキャペキャと(?)彩り、その上にこれまたいつもの彼のヴォーカルが独特な雰囲気で展開して行きます。

いやあ、いいですねえ。
このバックのいいかげんな(?)ドラムといい、もしかしてジャグ・ポットじゃあ?って感じの「音程の定まらない」アヤしげな低音「楽器」(かどうかすら不明。ヘッドフォンでチェックしても、ヒョっとしたらジャグ・ポットかもしれん、っつー程度にしか識別できません。ま百歩ユズってウォッシュ・タブ・ベースって可能性も無いではないけど⋯)も一丸となって「うるわしき」 Frankie Lee Sims の世界を作り上げております。

収録アルバムは Specialty SPCD-7022-2 Lucy Mae Blues 、この曲でのパースネルは「ぜ〜んぶ」unknown !

ひところ「心霊写真」の専門家(?)ってのがいましたっけ。

なんじゃワケ判らんもんが写ってる写真を見てもらうと、これはこの地で戦役で斃れた武将の霊である、とか「解説」しちゃうヤツ。
あれも気楽でいいよね〜。誰もそれに対する決定的な反証なんて出せないんですから。言いたい放題ってヤツですよ。
まあ、世がデジカメの時代になって、お馴染みの「フォトショ」ってヤツ使えば「そんなのいっくらでも作れまっせ!」な時代になっちゃいましたからもうヘタなことは言えない(だって、もったいつけて解説したら、後からアレはフォトショで作ったんだよ〜ん!なんてバラされてみ、顔まるツブレですがな!)。いやはや心霊写真研究家にとっては「それがフォトショで加工可能かどうか?を検証せにゃならん」ちゅうまこと手間のかかる時代になってホントにザマミロ・・・じゃなかった、タ、タイヘンですねえ、とお見舞い申し上げるものでございますですよ。

ただね、ワタクシ、心霊現象たらゆうものを「そんなもんありゃせんがな!」ちゅうて全否定してるんじゃないんですよ。幸か不幸かワタクシにはそうゆう感度が備わっていないために遭遇(ちゅうか認識?)してないだけで、フシギなことってあると思うんですよね。

でも、心霊写真だ〜!ちゅうて騒いでる画像自体、どれも合理的な説明もつけられるものばかりなんですよ。それはそれで騒いでるのも面白そうでいい(いいのか?)けど、それをねえ「これは平将門の怨念が」なんて説明しくさる心霊写真評論家っちゅうスカタンが大っ嫌いなんですわ。

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