Johnny G. is Back Johnny "Guitar" Watson 2005-04-05 TUE | 昨年 10月16日の One Room Country Shack 以来ですからおよそ半年ぶりの Johnny "Guitar" Watson でございます。 なんでか、このアルバム bow wow を見ると、あの凄絶な最期を思い出してココロがちょっぴり傷むのではございますが、ま、しかたありません。 こんどばかりは Johnny G. はゼッタイ戻ってこないんですからねえ・・・ Where's he? Where's he at? Where's he? Where's he been? っていう威勢のいいかけ声でいきなり始まるこの曲、彼のモノローグじみた歌になだれ込んで、うふふ、いつもの(?) Johnny "Guitar" Watson ですねえ。 これまたいかにも彼らしいスキャットもたっぷり楽しんで(たぶん本人がイチバン、ね)、呼び声も高らかに弾き始めるギターは意外と(なんていうとしつれー?)落ち着いたプレイで、これがまたワタクシにはたまらないのでございますよ。 浅くコーラスとフェイザーをかけてるらしーそのプレイは、ギター・フリークのみなさまが「死ぬまでにはこれを完全にコピーしてみたい!」なんて思いそうな「凄え」ギターではぜ〜んぜん「ない」のですが、なんちゅうかホンモノの余裕っつうもんがプンプン匂っておりますよ。 とかく日本ではギターっつうもんはコピーするもんだと思ってるいささか徳操にも知能にも恵まれない方が多いよで、なにかってえと「俺、○○○のXXXXXXX、完コピしたぜっ!」てのが「巧さ」の証明みたく語られがちでございますが、いっくらホンモノそっくりにモナ・リザを描いてもゼッタイにレオナルド・ダ・ヴィンチにはなれないのと一緒で、それアートやおまへん。 コピーしなきゃロクなギター弾けない?そらしかたないっすねえ。それがあんさんの実力なんやから。そっから出直しなはれ。 さて、そのギター・ソロに続いてこんどはピアノ!っちゅう声とともに Fender Rhodes に「似た」音でそれらしいソロが始まるのですが、う〜?ちょっとヘンだぞう。 良く聴いていただけば判ると思うのですが、いかにも Rhodesっちゅー付加音も聞こえてはいますが、音がモロ「ギター」してる部分がいっぱいありますねえ。あああっ、ここチョーキングした音やん!Fender Rhodesにゃそんな機能おまへんで。 こらヒョっとしたらギター・シンセ使って、サンプリングしといた Rhodes の音で出してるんちゃうか? あ、あるいは MOD.ホイールつきのシンセサイザーっちゅう可能性も無いワケじゃないか?でもなあ、このチョーキングしてた状態から始まって降りて来る音を出してるとこなんて、いくらホイール使ってもこんふーには出来んぞ(と思う⋯)。 と必死になってヘッドフォンでチェックしてたら、その(自称)キーボード・ソロに入ったとこで、彼のつぶやきみたいのがなんか言ってるんですが、モロ日本語で「え〜やっぱり?」って言ってるよに聞こえてギョ!としたんですが、そこだけ聴きなおしてみたら Yeah, Money?でございました。だよな〜。 あくまでもチープに徹したそのサウンド(しかも、その大半を担っているのはご本人の「あの」声なんですから!)ですが、なんだか、それならではの楽しみをとことんツイキューしとるよに思えます。 左耳に下がるイヤリングに始まり、スーツの下のスタンド・カラーの白いシャツの喉元を飾るゴールドのストラトキャスターのミニチュア、さらに首にかけたこれもゴールドのチェーン、袖口から覗く腕時計(?)のものらしきゴールドのメタル・バンド、指にはもちろん、これ見よがしのヴォリュームあるリングがふたつ⋯ 実にこゆセット・アップが似合うひとなんですねえ。 純白のボディにクローム・パーツを全部ゴールドにリプレイスしたフル・サイズのキャディラックなんてのから、あるいはスターリング・シルヴァーみたいなカラーのロールス・ロイス、シルヴァー・ゴーストでもいいんですが、「じゃ〜ん!」って登場して、車内に手を伸ばすと、その手をとって VOGUE のモデル?っつー美女がパーティ・ドレスを纏った姿を表す⋯ いいですねえ、そんな姿が自然に想像できますが、そこに「これもジョーク」っていう共通認識が一目見て判るタイプ(?)だからスンナリ受け容れられるよな気がしますね。 そこらカン違い野郎も多いんですが、彼にとっちゃ「演出」と割り切ってるってのがいい! しつこいようだけど、あの声が「なんちゃって」ってのをイチバン良くネタばらししてるのかもしれないなあ。 地方の個人商店で在庫はないけど注文で取り寄せ出来ます、なんて言われるんだけど、それやると正価販売で、しかも運送経費かかるから注文が数まとまるまで待たされたりするんじゃハナっから「特価」で揃えてて、翌日配送の通販業者に勝てるワケがない⋯ そうやって地方の小売店が「お取り寄せ」方式で自滅してくんだよね。 楽器にしたって実際に弾いてみて買いたい、なんてのは東京などの大都市にいるなら実行できるけど、地方都市じゃ「言うだけムダ」っちゅうことでケツまくっちゃって「通販でいいや」となっちゃってること多いんですけどね。 いっぽう、カメラなんて工業製品は「どこで買ったっておんなじ」です。 持ったときの手触りや重さ、さらに重量バランスなんてのも直近の量販店で現物で確認し、実際に買うのは通販、なんてケースが増えてるんですから! バイク・パーツなんかだと、特にそんなにそれを必要とするひともいないような特殊なパーツなんて地方の自転車屋が「置いてるワケがない」。 でも通販でだったら「たいていのもの」は見つかります。 ありさえすればソク発送ですからね。 お店で「お取り寄せ」だと送料のロスを嫌って、他のもんと一緒に、ってなるしモノが揃うまでちょっと待ってね、てなことになりがち⋯ まったくネットに縁が無いひとならともかく、ちょっと検索すれば「翌日配送!」なんてのがイッパイ出て来るのに⋯組み付けが自分じゃ出来ないひと以外はアホらしくなるよねえ。 ひところ「ウチから買った自転車でなきゃ面倒みない!」なんて言い放ってた自転車屋もありましたけど(あ、まだそのままかも?)、だったら「ウチはどっから買ったのだってメンドー見るよ」って店にどんどん客が流れてくだけじゃんねえ。まさに自分で自分のクビ絞めてるってヤツや⋯ |
permalink
No.1078