Come Home Baby

Mojo Buford


2005-04-09 SAT.


2003 年10月12日の Whole Lotta Woman 以来ですからずいぶんとご無沙汰しちゃいました。
その Whole Lotta Woman じゃ、実に突き抜けたハジケっぷりで楽しませてくれましたが、この Come Home Baby じゃ、もっと落ち着いたスローなブーギで聴かせてくれます。
ちょっと Otis Spann っぽいとこもあるピアノや、クリーンなトーンながらもハムバッキングっぽい粘りも感じられるトーンで「シカゴっぽい」ムードのギター、タイト指向の(でも多少とっちらかり気味?)ドラムと、ただひとり、君ナニやってんの?と言いたくなるちょっとおマヌケなベースで作られるサウンドは、いかにも、なシカゴのイメージですが、ま、キビシい見方をすれば、ちょと奥行きがないかな?ってえ気もしますが、全体的にはなかなかの「出来」と言ってよろしいんじゃないでしょか?

この JSP 2108 State of the Blues Harp は 1989 年の当初のリリースでは

Picking Rags
Groundhog Blues
Mo's Stroll
Jealous Of My Baby
I'm A Bluesman
I Wanna Know
Jack Potato Boogie
Come Home Baby
Big Leg Woman
Watch Dog

という収録曲ですが、のちに

Jealous Of My Baby
Mo's Stroll
Deap Sea Diver
Picking Rags

の 4 曲が増えてるようですね。
最初の 10 曲は London の Monroe Studio での録音で、追加された 4 曲は同じ London ながら B.B.C. のスタジオでの録音となっています。

バックは、ギターが Richard Studholme、ピアノの Jack Hill、ベースは Bernice Cartwright、ドラム Geoff Nichols となってますが、このメンバーはギターの Richard Studholme が作った the Richard Studholme Blues Connection そのもので、1980 年代後半から 1990 年代の前半にかけて、このまま数々の JSP レコーディング・アーティスト(他に Carey Bell、Nappy Brown、Rockin' Sidney など)のバッキングをこなしています。

ただし Studholme という北欧系の名字から想像されるように、どうも英国在住の(しかも Kent 州に自身の録音スタジオ the Tone Zone ってのを所有してる!)白人じゃないか、と思うんですが、Google の画像検索で探してみたら、いたいた、やっぱりねえ、のモロ白人じゃん!

あ、上記のバンドではなく、彼個人としては Rounder の Blues Guitar Duels ( 1997年)に収録された Hubert Sumlin 2 曲のうち You Got to Help Me で共演しておりますよ。
しかも、イロイロ調べてますってえと、どうやらギターだけじゃなく、アコーディオンやらマンドリン、そしてベース( The Crazy World of Arthur Brown: Vampire Suite )も弾いておるよーで、なかなか器用なヤツかも。

・・・てなことはともかく、Mojo Buford、なかなか彼の熱狂的なファンってのは想像しづらい、っちゅー類のブルースマンかもしれませんが、ま、あまり裏切られることもない、そこそこのクォリティは出してくれますよね。

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