Homeless Boy Blues

Ace Holder


2005-05-08 SUN.


昨年 4月28日の Wabba Suzy Q 以来の Ace Holder クンでございます。詳しくは前回のとこを見ていただくとして(って、そのときもことわってますが Ace Holder についちゃあ、殆ど判っておりません。「あまりにも」資料が無い!)今回はまたかなり違う感じのナンバーでございます。

すんげえ牧歌的な(?)ハープのイントロがトロトロと始まるアタマのとこで、そのリヴァーブに一瞬「退き」かけますが気をとりなおして付き合ってくと、スロー・ブーギと言うにはちとあのハイハット・ワークはちゃうよなあ、っちゅう、ちょとトボけたリズムは、かと言ってモダーンなスロー・ブルースのリズムとも明らかに違ってて、なんだか、その中間にある移行型?てな雰囲気をたたえております。
その独特なムードに乗せて、これまたかなりクセのある Ace Holder のヴォーカルが、ユメもチボーも無い、それこそ「ホームレス」の悲哀を意外とネチっこく歌って行きます。

I'm just a lonely boy
Nowhere in this world to go

「世界中どこ探してもオレの居場所は無い」⋯まさに究極のホームレスでございますよ。

そしてそのヴォーカル以上に饒舌なのが(それがヴォーカルの世界と重なり合って意味を深めておるか?ってえと、そこらちとギモンも残るんですがね)、彼のハープでしょう。
ネがハーピストじゃないワタクシには、なんかヘンだぞ?ってのは判るんですが、このミョーに脱力したヘニョヘニョのハープがウマいんだかヘタなんだかよー判らんのですが、とにもかくにもフツーじゃないな、って感じなのでございます。
それでも好きか嫌いか?ってことでしたら「好き」の部類に入りますねえ。
なんだか悠然としたハープの響きが「つんぬけた」諦念をより際立たせているようで、ま、判っててやってるんならスゲえクセ者ですねえ。

「さくらまつり」は、染井吉野が終っても、八重桜、枝垂桜がまだ「充分に」咲いているっちゅうことで、会期を三日間延長し、今日まで「やっちゃう」ことになったのでございます。

まあ、確かにねえ、本来なら「まつりの最終日」になってたハズの 5 日、公園の外を通りましたが、まだまだ染井吉野だって花が残っています。
お濠は散り落ちた無数の桜の花びらに水面を覆われて薄くピンクのさした白一色となっておりました。



貸しボートのある西濠ではそれほどの密集ではありませんが、船尾に渦巻く桜の花びらが澪を曳いてゆくさまが、まことに風情がありますねえ。

しかし街中のムードは?ってえと、急に気温が下がって、やや肌寒くなって雨がちになったせいもあるのでしょうが一気にトーン・ダウンしています。
本来の期間中、ズ~っと渋滞が続いていた国道から街中に入ってくるメイン・ルートの交差点も今日は「寂しい」くらいにクルマが少なく、まさに「まつりの後」の寂寥感がすでに漂っておりますよん。
どっちみち県外からの団体客などはすでに早くから旅行日程を決めてあるワケですから、いまさら急に「まつりを延長します」なんて言っても、もー遅い!
ま、それでも、観光客のいなくなった「静かな」公園をおサンポしてみましょうかいのう、なんて地元住民が少しは来るのかな?

さて、りんご公園は、ちょうど蕾が色づいてきておりました。
これで見ると紅い、あるいはせいぜいピンクの花が咲いても良さそうなのに、これが純白の花になるんだから不思議ですよね。




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