Black Cat Bone

Albert Collins


2005-07-16 SAT.


昨年 9 月15日に採り上げました例の Alligator での Johnny Copeland との共演版とは違って、こちらは「あの」ドイツ、シュツットガルトの TV 局がセット・アップしたスタジオ・ライヴを収録した DVD、INAK 6526-1 DVD、Albert Collins in Concert でのヴァージョンでございます。
まもなく一年になろうとしている、昨年の青森でのブルース・ライヴで Willie Kent and the Gents の Hugay King が「楽しそうに」演奏しておったこの曲、やはり、これまた Albert Collins のためにあるよな(?)曲って感じがいたしますねえ。

また、こんなふうに彼のために設営されたセットでのライヴですから、余計に図に乗って⋯うっぷす、機嫌良く演奏してるみたいでして、そりゃもう実に楽しそうでございますよん。
こーして映像で見ておりますってえと、意外と(シツレイ?)マメに Fender Telecaster の Vol.ツマミを細かく調整し続けておるのに気付きますねえ。
ここら、専属のミキサーなんていない、あっちゃこっちゃのナイト・クラブやらで鍛えられたスキルでございましょか?
こゆとこに無神経なのを「それでいいんだ」なんてカン違いしてるギタリストってケッコー多いんですよね。
そゆヤツには Collins のツメのアカを・・・って、んなもん飲んだら、あまりの「毒性」の強さにマチガイなく即死しそう。

曲のアタマではちゃんと Johnny Copeland の名前を出して紹介してから始めてます。
ビミョーなタッチのリフで始まりますが、最初は音数を抑えて低空から侵入してくる感じね。
そしてギター・ソロからはコントロールを効かせつつも一段と盛り上げて行きます。ただし、弾きまくる感じじゃなく、むしろ、バックのブラスに「騒ぎ」は任せて Albert Collins のギターはケッコー落ち着いたフレーズで貫通してます。
同じよにカポタストを使ってても Clarence "Gatemouth" Brown とのイチバンの違いは、こちらは左手の親指が「決して」カポタストのヘッド寄りには出てってない、ってこと。
ここら、一見、似てるようでも、その左手のスキルはそーとーに違うんですよね。
Gatemouth が多用する押さえた指をそのまま素早くブリッジ方向にスライドさせる、っちゅう奏法は、この Albert Collins ではあまし見られません。
やはり最後はそのひとの手クセが大きいんでしょう。

手クセと言えば、以前、とあるサイトで、自分の手クセだけで弾いちゃうようになるといけないから、なるべくイロんなギタリストのフレーズをコピーしましょう。なんて書いてありましたっけ。

ケっ、バッカじゃねえの!ブルースじゃその手クセも個性として大きいファクターを占めるんだぞっ。
よーは「どんだけ魅力的な」手クセをモノにするか、なのよねー。
だったら、名ギタリストを目指す青少年はブルースなんぞやっちゃダメよ。

ホント「手クセ」を否定したらブルースは成立せんて。

ワタクシのホームページは正直言って Screamin’ Jay Hawkins がメインですからねえ。

そんなニーズがどこにあるんじゃ!言われるのは「ごもっとも」ではございますが「くだらない」なりに「その方面では(?)」充実しておるのではないでしょか?
ただし、最大の皮肉は、それ目当てのヴィジターがほとんどいないってこと。
アクセス解析で見るかぎり、やはりブルースマンのバイオグラフィーがイチバンなのです。

こうなると知ってたらもっとマジメに書いとくんだったな〜!なんちて出来そうもないことを、さも今回はそうしなかった、なんて言ってはいけません。

あんな口調(?)で書いてたからこそ飽きもせず、あんだけ続いたんですから!

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