Yellow Woman Blues Walter "Buddy Boy" Hawkins 2005-08-19 FRI. | 昨年の 2 月 9 日に Workin' On The Railroad を採り上げました Walter "Buddy Boy" Hawkins ですが、そのおりにも嘆いておりましたように、生年月日、出生地、またその生涯など、て〜んで判っておりません。 ただ、Hell Hound On My Trail というtumblr では to be a consensus that he was probably born in Blytheville, Arkansas sometime in the 1880s or 1890s. と記してはおりましたが、その推測の根拠となったフラグメンツには触れられていませんでした。 その代わり、かなり詳細にギターの奏法を分析してて、根っからエレキでギターを始めたワタクシにはまったく考えもつかない諸点に注目し、"classical" music の素養があったのではないか?としてますねえ。 あ、たぶんですがそれって「クラシック・ギターの素養があった」とかゆうことじゃなく、一般的な「西欧的な」音楽の素養に触れていた可能性がある、とゆうことだとは思いますが⋯ なお、そこではもしかして第一次世界大戦で(軍属として?)ヨーロッパに行っていた経験があるのではないか。 そしてそこで受けた音楽的経験がブルース的音階(?)の枠を超えた響きを彼のギターにもたらしたのではないか? またもしかすると南フランスあたりに行っていたのかもしれない⋯ とまで推測しておられますが無論、なんら裏付けのない「推理」ではあります。 またフラメンコのギターにも触れたのではないか、とも書いておられますが、それは南フランスではなく、あるいは New Orleans ででもフラメンコに触れることは可能だったかもしれない、と⋯ ついでにその tumblr の記載を引用すると全 12 曲中 Number Three Blues Snatch It Back Blues Raggin’ the Blues の三曲はどれも鉄道を主題としており、そのことから彼が線路工夫だったか、あるいは Jackson から Birmingham へ、という the Great Southern line をよく利用していたことを意味するのではないか、としておられました。 またそこでは Indianna 州 Richmond の Gennettt Records のスタジオで 1929 年の 6 月14日、A Rag Blues、Voice Throwin’ Blues、Hesitation Blues、How Come Mama Blues の 4 曲が録音されていますが、その同日に同じスタジオで Charlie Patton も録音していた、としておりました。 ということで、それより前の 1927 年の春(リリースが 5/14 なので録音はそこから逆算するしかない⋯)には Paramount Records の The New York Recording Laboratories( Discogs では New York City の Broadway 1140 としていますが、その存在期間を 1917〜1926 としており、録音日時を 1927 年、とする通説からすると、もうその時期にはニューヨークには「もう無かった」ことになる⋯やはり Wisconsin 州 Port Washington あるいは Grafton の Falls Road、はたまた Sheboygan での録音?)で Workin' On The Railroad / Yellow Woman Blues ; Paramount 12558 Jailhouse Fire Blues / Shaggy Dog Blues ; Paramount 12489 Snatch It Back Blues / Number Three Blues ; Paramount 12475 とここまでは確実と思われますが残る二曲 Raggin' the Blues Awful Fix Blues もおそらくパラマウントでの録音とゆうことになりそうです。 さて、この Yellow Woman Blues に針を落とすと(そ、これもアナログ・ディスクです)聞こえてくる、不思議な優しさと独特の「翳り」を帯びた静謐な世界は、遥か彼だけの極北に立っているかのように、タイム感までもが自由に伸縮する柔らかな結界でひとつのミステリー・ゾーンを形成しているみたいに思えます。 いまだにクソ暑いこんな日には、なんだかココロの「ほてり」を冷ましてくれるような「鎮静効果」があるような⋯ でもな〜、確かにスターにはなり得なかったかもしれませんね。この芸風(?)じゃ。 上で紹介した Hell Hound On My Trail とゆう tumblr ですが、いわゆる「サイト」ではなくブログの変種(?)みたいなものですから、なかなか大胆な推理を巡らしてましたねえ。 これがサイトとなると推理は推理で「そうことわった上で」記載するならいいけど、それが「唯一の事実であるかのように」毒殺された、とか書くのは新興宗教の惹句と変わらないね。 それを「毒殺された、という説もある」として各論併記すろのが「良識あるサイト」ってこと。 一方のブログじゃ「毒殺説を軽率に信じているのは、たいていは素養に欠けたひとが多い」なんてことも平気で書けるワケで気楽、っちゃ気楽! あ、それは前提として「少なくともわたしの周囲ではね」ちゅうことですから、うんにゃ、そんなことはねえぞ〜!ぬかすのもアナタの自由。アナタの周囲じゃ毒殺されたに決まっとる!ってワケでしょ?ドラマチック好きだったらそれがいっちゃんイメージ通りってことかな? 意外さ、のない予定調和の世界線ってのも安楽なんでしょ、きっと。 なんだかねえ、どんな宗教でも、それに熱心な信者の行動って、信者じゃないニンゲンから見たら薄気味悪いよね。 いまだかって「いかなる宗教も、あるいは教義も」この地上のすべて「事象および事物」について「なにひとつ矛盾しない」定理な〜んて提供できてませ〜ん。 あ、出来てる!っと強弁するヤカラは単なる「物識らず」ですからね〜! ワシはついに真理に到達した!ぬかしてのは単なる傲慢な思い込みです。 ソイツの知ってる狭い世界では適合すっかもしれんけどさ。 まあ、宗教のおかげで自らを律し、平和をもたらしてんだ、ってケースもあるでしょうよ。 しかし教義に基づいて他者を攻撃してもよい、というなら、そんなのタダのエゴイズム。愚かなことでございます⋯ |
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No.1214