Big Fat Mama Blues

Tommy Johnson


2005-08-22 MON


あらあら、ずいぶんとご無沙汰をしてしまいました。
元祖(?)「悪魔との契約」派ブルースマン、偉大なる Tommy Johnson の実にまる 2 年ぶり(前回は 2003 年 8 月23日でした!)の登場でございます。
別に嫌いでも苦手でもないんですが、なんでかここんとこ近寄らないでおりましたねえ。

それでは久しぶりの Tommy Johnson、今日も RBF 14 BLUES ROOTS MISSISSIPPI からの Big Fat Mama Blues を!
う〜ん、いかにもな(?)イメージどおりの戦前のカントリー・ブルース、っちゅうスタイルの落ち着いたブルースでございますねえ。
前回の Canned Heat Blues のような気色ワリぃ(?)裏声は多用されておらず、まったりと歌われていきますが、なんかこのひとの場合、こんな脱力系のナンバーでも、どこか独特のハクリョクみたいなもんがあるんですよ。ま、そー思ってるのはワタシだけかもしれませんが⋯
でも、少なくとも、この曲には、彼が生前吹聴していた、悪魔との取引云々を垣間みさせてくれるよなアヤしげな雰囲気はあまり感じられないよな気がいたします。
いわゆる「ハッタリ」を利かせるみたいなとこで始まったのでしょか、そんな悪魔との契約話ってのはやがてひとり歩きを始め、お馴染みの十字路の伝説へとつながって行くんでしょうね。

あ、ところでゼンゼン関係ないハナシでキョーシュクですが、この Tommy Johnson を最初に採り上げた 2003 年のブルース日記では、まだブルースマンの名前を(最初に英文表記はしているものの)「トミー・ジョンスン」なんてカタカナ表記も併用してるんですねえ。
それで行くと昨日のなんて「キャリー&ルリー・ベル」、ってワケです。
でも、Jazz Gillum ばかりじゃなく、どう発音するのか、っての時々ギモンに思うことが多くて、このジョンスンだって「ジョンソン」でなきゃ、っちゅー考えだってあるでしょし、ヘンにウルサ⋯うっぷす、く、くわしいひとは「その中間だ」なんて言い出しそうですから、そもそも彼らの名前をカタカナで表記するのって無理なんじゃないか?って気がすんですよねー。
実はそれもあって、人名や地名はそのまま英文で表記する、ってのを強行することにしたんでした。

ま、ここじゃあ、殆ど英語の発音をカタカナ表記するさいのモンダイだけですが、それでも New Orleans 系やら Zydeco になってくると、フランス語の素養もなけりゃ、いったいなんて読むのか?さえ判りませんからね。
そのあたりに最初に気がついたのは、むかし、まだ自動車雑誌を購読していたころ、弟が持っていた違う雑誌とでは、レーシング・ドライヴァー(特にフランス系ね)のカタカナ表記が、とても同じ人物とは思えないほど「まるで」違っててガクゼンとした記憶があるからです。
そこで、やはりそのひとの出身母体の中では「どう呼ばれているか」が判らないと、生半可な語学知識(フランス語ではアタマの H は発音しない、とかね)だけで決めつけちゃったらシツレーにあたります。
ただし、英語でも地名・人名は、まわりにアメリカ人がいたからって、そのスペルを見せて読んでもらったとしても、それが正しいとは「限らない」ワケで、そこら「弘前」って漢字を、もっと西の方の、青森県なんて「あるのは知ってるけど」それ以上のことは知らん、っちゅーひとに同じ日本人だからと読ませて、ヒロマエが正しい、と思い込むアメリカ人と同じことざます。

てなワケで、この日記では今後とも基本的には地名・人名は英文のままで表記してまいりましょ。カッコつけてるワケじゃなく、それをコピーして検索のとこにペーストすればカタカナではたどり着けないとこも表示されますからねえ。

そー言えば、ワタクシの HN、Othum ってのも、ま、ブルース関係に、それも初期のシカゴ・ブルースに詳しいひとなら Othum Brown から(ま、正しくはオサムよりは「オッサム」に近いのでしょうが)だいたい判っていただけるようなんですが、そじゃないひとは「?」でございましょう。
オツムやらオスムなど(もしかしてオズムやオザムもあったりして・・・)、面と向かって言われたことはありませんが、内心そー読んでるひともいるかも?

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