Serves Me Right to Suffer

Jimmy Johnson


2005-08-28 SUN.


2003年の 8月15日に採り上げた Easy Money 以来、実に 2 年のインターヴァルを置いての再登場となりました Jimmy Johnson でございます。

Em のマイナー・ブルースですが、リズムは 8 ビート系でかなりファンキーに仕上げてますよ。
とは言っても Jimmy Johnson 自身のギターは意外とまともな(?)「ブルースどっぷり」っちゅう感じでございますよね。
ん?そー言えば、前回の Easy Money も Em だったよな気が⋯

やはり Gibson 系ではないか、と思われるやや粘りのある音で、ちょっとクセのあるフレーズを紡いで行く Jimmy Johnson ですが、この曲は、彼の Alligator でのソロ・アルバム Bar Room Preacher からではなく、それに先行した 1978 年のオムニバス・アルバム LIVING CHICAGO BLUES I Your Turn to Cry 、Ain't That Just Like A Woman 、Like Breaking Up Somebody's Home とともに収録された四曲の中のひとつです。

ところでそれまでの Alligator では「通常アルバム(?)」として、4700 番台からスタートしたシリアルが振られており、AL-4713 というと、ああ、13 枚目のアルバムなんだな、とヒジョーに判り易かったのですが、ここに来て初めて「違う系統の」シリアルが登場します。
それが Alligator としては初めての Various Artists / Anthologies もの、AL-7701、Living Chicago Blues I と、同じく AL-7702、Living Chicago Blues II でした。
このシリーズは後に( 1980 年)その「 IV 」まで進んで完結するのですが、あまり世に知られていない、しかし充分な実力があるシカゴのブルースマンたちを広く紹介するためにリリースされたもので、そこには Jimmy Johnson Blues Band や Eddie Shaw and the Wolf Gang、Left Hand Frank and his Blues Band、そして Carey Bell's Blues Harp Band(ここまでが「 I 」、続いて「 II 」には)The Lonnie Brooks Blues Band、Magic Slim and the Teardrops、Johnny "Big Moose" Walker に Pinetop Perkins が収録されています。
この V/A、Living Chicago Blues の I の方は Grammy Nominated となりました。

ここでの Jimmy Johnson Blues Band ですが、MCM でのアルバム Tobacco Road では

Guitar, Vocals - Jimmy Johnson
Guitar - David Matthews
Bass - Ike Anderson
Drums - Dino Neal

となっております。一方 Alligator でのメンバーは

Guitar, Vocals - Jimmy Johnson
Guitar – Larry Burton
Piano – Carl Snyder
Bass – Ike Anderson
Drums – Dino Alvarez

で、ちょっと違ってますね。
ただ、ドラムが Dino ってファースト・ネームが同じだけど一方は Neal、Alligator では Alvarez ですか⋯
まさか「まったくの同一人物 Neal Alvarez のアダ名が二種類だった」なんてんじゃないでしょね?
と思ってさっそく検索してみたけど「該当ナシ」⋯
あ、Neal Alvarez ってひとはいましたけど黒人じゃないしドラマーでもない⋯
案外バックのメンバーは流動的だったのかもしれません。
そういえば Delmark での Johnsons Whacks ではサイド・ギターに Rico McFarland もいたんだよな。

さて、少なくとも、彼のアルバムでは Gibson ES-335 TD を弾いている写真がジャケットに使われてますから、おそらく、この曲でも使用しているギターは、その同じチェリー・レッドの 335 じゃないか?と思うんですが、ま、例によって、ワタクシ、335 の音に詳しい、とはとても言えませんので、まるっきりハズしてる可能性もございます。(なお 2011 年の CHICAGO BLUES FESTIVAL での彼の画像では P.R.S. のバード・インレイのギターを弾いてますね。 2023-06-18 補足)

あ、ついでながら完全にその同じメンバー!とは言い切れなさそうですが、動画でのこの曲では Ampeg のイカレたデザインのベース使ってるベーシスト( Ike Anderson?)がかなりファンキーなプレイしてますねえ。
はい、ピアノらしきメンバーも写っておりましたよ。
ご本人は「たぶん」Gibson ES 335 TD らしいギターを弾いてました。チェリーレッドかどうかは定かじゃないのですが⋯

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