Roll Your Moneymaker

James "Shakey Jake" Harris


06-01-04 WED.




えっ?今日も?なんて言われそうですが、フと気付いたら、いくらこの曲が Magic Sam 1937-1969 に収録されているからって、それじゃ、本来のレコーディング名義人 Shakey Jake があまりにも可哀想っつうもんでございましょ。

まだ 12・3 才のガキだった Magic Sam の前に登場した 16 歳年上の「叔父」である James "Shakey Jake" Harris(どうやらサイコロ二個を振って「出目」に賭けるバクチがあるらしく、彼はその名手?だったようで ─ それって、名手ってよりはイカサマがウマかったんじゃねえのか?なんてギモンは持たないほが身のためです ─ そのサイコロ扱いから Shakey Jake という名前がついたらしいのですが、そこら、まったくバクチには詳しくないし、かといってそんなもん調べる意欲も湧かないので真偽のほどは判りません)はもうすでにいっぱしの(?)ブルースマンだったのでしょか?
Magic Sam 側の資料では 1955 年に「隣の」Syl Johnson と一緒に自分のバンドを作ったのがこの Shakey Jake の勧めによるものだった、てなことになっておりますが、その当時の Shakey Jake のブルースマンとしてのプレゼンスがどの程度のものだったのかはちょっと判りません。ただ Shakey Jake がプロフェッショナルなミュージシャンになろう、と決意したのが、その同じ 1955 年だった、としている資料もあります。

生まれたのは Arkansas 州 Earle で、1921 年 4 月12日。そしてどうやら 7 才のときに Chicago に来ているようですが、もちろん、7 才じゃ独りで出てくるワケはないですから、家族で移動してきたのでしょう。
その後、ブルースマン⋯いえいえ、ギャンブラーとして頭角を表すようになるまでの彼の人生の「ウヨキョクセツ」は定かではありません。
ただ、Sonny Boy Williamson はよく聴いていたようで、そこからハープの基本は学んだ、と語っていたようでございます。
とは言え、ワタクシ、あまりこの Shakey Jake ってひとのハープについちゃあ好印象は持っておりません。
かつて Magic Sam の Walkin' By Myself のとこでも、クソミソとまでは行きませんが、かなり辛辣に語ってしまいました。
そこら、ご自分でもハープを演奏される方からするとまた違うのかもしれませんが。

一方で彼のヴォーカルは Magic Sam にも影響を与えた、とされていますが、その点についちゃあ、「かもしれない」程度にしときましょ。
ワタクシの印象としては、そー言われればそうかもしんないけど、それほど決定的じゃないよな気がする、ってとこでしょうか。
ワタクシはそこら、ヴォーカルのスキルとかについちゃああまり耳が行かない傾向があるんですが、ただ、それを押し出してくるココロの内圧(?)みたいなもの ─ ソウルあるいはスピリットみたいな ─ はかなり違うような気がしています。

けっして嫌いだ、ということは無いのですが、この Shakey Jake の歌が良くも悪くも、彼の生活のリアル・サイズのスケールであるのに対し、Magic Sam では「逝っちゃってる(?)」よな気がするんですよねー。
なんだかもうココロがバーストしちゃってるよな「意識のありよう」がまるで違う⋯なんてことを考えてるのもワタシみたいなヘンなヤツだけでしょが⋯

その Shakey Jake のレコーディングはこれも Willie Dixon の手引きで Artistic でのシングル、この Roll Your Moneymaker をシングルのカップリングにした Call Me If You Need Me (これも CBS/SONY EPIC ECPJ-21 ─ つまりウチのはアナログ・ディスク ─ Magic Sam 1937-1969 に収録されています。余談ながら、このアルバム・タイトルですが、フツー 19XX-19XX なんて表記してあったら、それはそのアルバムに収録された録音の分布している時期を表すのが一般的です。
⋯ そう!この 1937-1969 というのは Magic Sam の「生涯」なんですよねー。まさか、この年代の表記で無知なブルースマニアをダマそうとしたんだろな⋯良心のカケラも無えっ!)を吹き込んでいるのですが、彼のフル・アルバムは 1960 年に Bluesville に行われ、いささかブルースとしちゃあヘンな構成の Good Times と Mouth Harp Blues を録音しています。
後者は「ちゃんと」Jimmy Lee Robinson をギターに招き、リズム・セクションは New York 勢で固めました。

1960 年代の彼はおもに Chicago のウエストサイドのクラブなどで Magic Sam と一緒に活動してその一部は Magic Sam の Black Top 盤に収録されています。
また American Folk Blues Festival の一員として 1962 年10月には渡欧し、Hey Baby とLove My Baby の 2 曲が The Original AMERICAN FOLK BLUES FESTIVAL(ウチのはおフランス盤で PRIVILEGE 2310 296。もちアナログ)に収録されました。
その後ウエスト・コーストに移って、そこでもアルバムを録音したようですが(彼自身のレーベルを所有していた、としている資料もあります)、1990 年 3 月 2 日に死亡しました。
詳しい死因、またその当時の彼の生活ぶりなどについては判明しませんでした。

ところでヘルプの「不実な FMV さん」、どーやらまともな画像加工ソフトは「ま〜ったく」インストールされてないようでハナシになりませんねえ。
あ、カンタンなのは入ってましたが、カンタン過ぎて困ります。
たとえばコントラストを上げる、ってのをセレクトすると標準画像と、ヤツが勝手にハイ・コントラストにした見本を提示して「どっちか選んでください」だと。
おいおい、その「途中」ってのは無いのかいっ!
またサイズを落とすときもフル・サイズか、でなきゃめっちゃ小さいのか、のどっちかだけみたい。
色バランスも色温度も勝手に「補正」したのを表示して、「これでどう?」ってなもんでございます。いやもう、これがニンゲンの助手だったら「ばっかもん!勝手にいじらんで、こっちの指示を聞かんかい!」ってなカミナリを落とすところでございますよ。

てなとこでムカついててもしかたないので、もーお前には頼まん!とフリー・ウェアで入れちゃいました。
Mac の iPhoto ほどではないけれど、まあ、そこそこ使えます。
ま、逆に考えれば WINDOWS の場合、こうゆうフリー・ウェアとかが大量にあるワケですから本体にゃ、そんな凝ったソフトはハナから入れないほーがいいっつーことかな? 経費節減!ねえ⋯

permalink No.1353

Search Form