Mule Kicking In My Stall

Otis Spann


04-02-21 SAT.
昨年の 7月21日にも採り上げました Otis Spann の Home To Mississippi に続く Cryin' Time からのセレクト。
もちろん、さすが Otis Spann、スロー・ブルースなどでのピアノもなかなかに聴かせてくれるのですが、ワタクシが好きなのは前回同様、リズムのハッキリしたこの手のナンバーなのですじゃ。
奥さんの Lucille Spann のテンダーながらソウルフルなバッキングが聴ける Blind Man ではオルガンを弾いてるんですが、この曲もリズムに特長があって(あ、ドラムはちとヘボいかも?)、やはり、このひと、案外ファンキーなのが向いてるんじゃないか?って気がいたします。いえ、フツーのスローのピアノだって悪くなんかありません。でも、そんな曲では Barry Melton と Luther Johnson のギターのほうが目立ってて、ピアノは引っ込んじゃってるんですよ。

この曲じゃ、強いパッセージで弾かれるピアノの和音がまずカッコいい。凄い存在感がありますねえ。そしてピアノ・ソロがまたいい。「孤高の」なんて形容詞をつけたくなるような、上空を横切る飛行機雲にも似た軌跡を残して消えてゆく(なんだか判りにくいたとえやね)しっかりした「一筋」って感じ。

7月21日付の日記もご参照くださいませ。
1968年 3月 7日、さらに 20日と21日に録音され

Blind Man*( with Lucille Spann)
Blues Is A Botheration
Cryin' Time*
Green Flowers
Home to Mississippi
Mule Kicking In My Stall
New Boogaloo*
Someday( with Lucille Spann)
Twisted Snake
You Said You'd Be On Time

( *はオルガン)が、Vanguard VSD 6514、Cryin' Time となっております。
また(あくまでも、ワタクシが調べた限りでは、ってことですが)「もっと詳しいバイオグラフィーが」こちらにございますので。よろしかったらどうぞ。
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