Don't You Lie To Me

Tampa Red


2004-03-18 THU.
昨年 7 月18日の Let Me Play With Your Poodle 以来、8 ヶ月ぶりの登場でございます。
こちらは数々のミュージシャンによってカヴァーされた「名曲」でございますが、ワタクシなんぞまでアコースティック・ヴァージョンでやっておったくらいですから、被カヴァー率たるやそーとーなものでございましょう。確かこれに日本語の歌詞を乗っけた「ウソは罪」なんてのをやってたのは誰でしたっけ?ギンギン?憂歌団?それとも?ご存知の方はお知らせくださいませ。

板どんのやってるのは誰か白人のブルース系ロックのかな?
もちろんホンモノのブルースマンによるエレクトリック化されたバンド・ブルースでのヴァージョンもありますが、やはし、このオリジナル(かな?)、1940年 5 月10日、Chicago で録音された Tampa Red のがいっちゃんいいなあ。
もっとも、この曲がアメリカで広く知られるようになったのは、戦後に Fats Domino によってカヴァーされてからだった、と言いますが。確かにこの軽妙なテンポやコミカルな歌詞なんて、Fats Domino 向きかもしんない。
このオリジナルでも Blind John Davis のピアノがかなり活躍しててこの曲の軽快なテクスチュアに貢献しとります。ピアノでやるにも適した曲と言えそう。

ま、この録音でも「やはり」あらずもがなのカズー・ソロ(?)が入っとりまして、そこだけはいささかシラケるのではございますが、やはり、いい曲であることにかわりはございません。
Tampa Red の Bio につきましては 7 月18日付の方をご参照くださいませ。
ついでながら B-8654 というシリアルは 1938年の 11月から、1942年の 9 月まで使われたカントリーやレース・ミュージック(含ブルース、ノヴェルティ)、リズム&ブルースのグループに含まれ( B-7876〜B-9042 )ており、この曲のカップリングは Anna Lou Blues でした。

ただし Bluebird の場合、カナダの Bluebird もあったせいかシリアルはかなり「前後」しており、たとえば B-1000 番台ってのが 1940年代初頭のカナダ国内発売分になりますが、B-2002 番から B-2199 番はアメリカ国内発売分で、ケイジャンを扱っており、時期は 1935年の 6 月から 1936年の 9 月まで、しかもフザけたことに、B-2199 から始まって、番号がひとつっつ「減って」行くのです!
B-2200 番から B-4999 番までは「International Series」と呼ばれ、1934年 4 月から 1942年の 9 月までとなっており、中でも B-4800 番以降はカナディアン・カントリー・ミュージック、そしてフレンチ・カナディアンの音楽、てな具合で、その部分だけは、もしかしたら 1933年から、と遡るかもしれない、っちゅうんだからワケ判りません。
また B-4649 から B-4742 は、1939年 1 月から 1942年12月にかけて録音されたカナディアン・ポップス!

ま、さすがに、このままじゃマズい!と思ったのか(?) 1942年の 11月にはジャンルを 2 ケタのコード・ナンバーで表す方式に改め、それ以来、よーやくナンバリングがシステマチックになったのでございますよん。・・・なんて、こんなこたあ、誰もキョーミ持つワケ無いやね。
いえいえ、ワタクシだって、さほどキョーミあるワケじゃないんですが、Bluebird ってそのナンバリングがメチャメチャ過ぎてミョーに気になっちゃったんですよ。どゆ基準でつけてたのかなあ?って。
permalink No.693

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