Big Fat Mama Roy Milton 2004-03-22 MON. | あちらはジョニー・オーティスのメンメンによってバッキングされたものでしたが、こちらは Specialty のアルバム、Roy Milton And His Solid Senders に収録された、やたら調子のいいナンバーで、いきなりブギ・ウギ・ピアノのイントロに始まって、Roy Milton の危な気の無い(って当たり前ですけどね)ヴォーカルとそれをチェイスする男声コーラスで曲は快調にトバします。 リズムをミゴトにコントロールするのは最初っからガンバってるピアノで、ドラム以上にリズムをコントロールしてるように思えます。そこを縦横にアップライト・ベースが駆けまわって、かなりスゥィンギーな世界が広がって行く⋯ でも、いまひとつパンチに欠けているのはナゼ?ううむ、ワシが思うに、それはね、「ギターがいないからだ!」、と。 ま、別に、この編成にフツーの「ジャズ・ギター」なんぞ加わったって「屁」ほどの足しにもなりゃせんわい。 そじゃなくて、歌のカウンターに Gatemouth のギターみたいのが入ってたらマチガイなく破壊力アップすんだがなあ。 ソロだってそう、ブラスで目イッパイガンバってるけど、あのサックス(だと思うけど)でトナカイだかムースだか、そんな鳴き声みたいなトロいノートで入ってこられるとめっちゃテンション下がりますねえ。 ドラムのフィル・インに続くソロ・パートじゃトランペットが鋭角的なアドリブ入れてますでしょ?そっちはいいんですよ。モンダイはこの「お間抜け」なサックスでんな。 考えようによっちゃ、これはこれでウケ狙いのつもりなのかもしれんけど、ワシゃサックスはもっとバリバリとブロウしてくんないと欲求不満になっちまう! もしかすっと超デブな女性の動く様を擬音化(?)してるつもりなのかもしれんけど。 バックのリフには Gatemouthの She Walks Right Inにかなり似たのが使われてるから連想がそっちに飛んで、だもんだからギターが(それも Gatemouth の、ね)入ってないのがよけー「欠乏感」を与えちゃうのかも。 ところでさあ、前にも書いてるけど、なんで女性ブルース・シンガーってみんなデブなの? 特にある程度有名になっててステージ度胸も持ち合わせた方々ってほとんど「ビヤ樽」っぽい体型になってるよね〜。 まあ、一説じゃ女性のブルース・シンガーってほとんどスタンダップ・シンガーで、ギター弾きながら、なんて滅多いないでしょ? あれってステージ上でプレゼンスがあるルックスに!ちゅうことで視角内での占有面積を稼いで存在感アップさせよう、てな戦略なんでしょか? いやいや、そうじゃありゃせん!ブルースを歌うってことが生理的に女性をヒマンに導くのじゃ!ゆうたエラそなセンセもおられましたが、ど〜もそこらのメカニズムの詳細はいまだに科学的には解明されていないようでございますよ。 もっとも加齢による変化(マジック・スリムもマジック・ファット化してるらしいし)やら貧しいがゆえの偏食(つまりやたらフライド・チキンの摂取量がアップする!)によってバランスが崩れデブるのだ、などなど⋯ てなこと無責任に話してたらひとりの女性が、いちおうショー・ビジネスのはしくれ、細く美しい女性は「それだけで」チャンスを掴めるけど、そうじゃない女性はなにかしら「印象づける」ものが欲しいんじゃないかしら?そこで「ちょっとやそっとじゃない」デブ!ってのもいかにもプロっぽい!ってゆうセールス・ポイントになってるのかも、と⋯ う〜ん、そっかあ、そうゆうの、確かに女性ならではの視点かもしんないな。それが正しいかどうかは判らんけど、アメリカで暮らしている黒人ってワケじゃないニホンジンのそれもオトコどもがいっくら詮索しても「真実」には届きっこないのかもしれん! |
permalink
No.697