Chained To Your Love

John Watkins


2004-05-08 SAT
せっかくのえどすりちゃまの期待を裏切ってしまったワルいワタシね~♪つーことで(?)本日はその罪滅ぼしざます。

しっとりとコントロールされたアダルトな雰囲気で、まるで「人生」ってヤツの足音のような(なんじゃそりゃ?)ゆっくりと、しかし着実な歩みで曲は進み、グラスを傾けながら、過ぎし日々のあれこれを回想するかのごとき柔らかな世界が耳元を流れてゆく・・・
なんちて、自分でもハンブンくらいナニ言ってるんだか判らないんですが、ともかく、ここには「人生」の辛酸をなめた上での Calmness がゆっくりと沈殿して来るよな気がいたします。
彼のヴォーカルとギターをメインに、もうひとりのギターは彼の叔父さんでもある Jimmy Johnson。ピアノは St. James Bryant、ベースが Larry Exum、ドラム Fred Grady。

John Watkins の資料ですが、いまのとこ、めぼしいものには出会っておりません。
これも Alligator の The New Bluebloods のライナーによれば、サウスサイドの(いまはなき) Theresa's Lounge の「影」の中からミュージック・シーンに登場して来たのが 33 才の時だ、といいますからブルース業界では(?)若いデビューだったんですねえ。

その Theresa's Lounge のハウス・バンドに所属していたようですが、1973 年には Willie Dixon のギタリストとして、以後 7 年間を勤めたそうですから、えどすりちゃまのサイトの Sweet Home Chicago の Billy Branch Interview で彼が 1974 年以降に Willie Dixon のバンドに 5 年間いて⋯と語っておられますから、それでいくと John Watkins はんと Billy Branch はん、「同時に」 Willie Dixon のバンドに在籍してた期間があるんじゃないでしょか?
あ、ついでに、Willie Dixon のバンドに入るために抜けた John Watkins のアナを埋めて Theresa's Lounge のハウス・バンドに入ったのは John Primer で、ほぼ 5 年間、務めておりますよ。

この John Watkins、昨年の 8 月15日の日記で紹介いたしました Jimmy Johnson ってのは「叔父さん」だったんですねえ。
ま、 Jimmy Johnson についちゃあ、その時も書きましたが、同姓同名ながら Muscle Shoals に「もっと有名な」 Jimmy Johnson がいて、ちとブが悪いのでございますよ。
その Jimmy Johnson のバンドにも加わっていたようですが、その他にも James Cotton にも参加していたようですよ。
1984 年のヨーロッパ・ツアーの際におフランスで録音したデビュー・アルバム Here I Am( Blue Phoenix レーベル)ってのがありますが、ワタクシ、それは聴いたことがございません。

さて、先日来、板のほーに、えどすりちゃまから貴重なエピソードが寄せられております。
Valerie Wellington が、1992 年の Kingston Mines で、その場ではただひとりの日本人だった彼のために憂歌団の「嫌んなった」を唄ってくれたこと(「嫌んなった」は、日本で発売されたライブ盤とスタジオ盤に収録されています。「スキヤキ」も歌っております。by 江戸川スリムさん)、Dion Payton がロック・バンド顔負け(?)の爆音で All Your Affection Is Gone をやってたハナシ・・・
もしかすっと、今日の John Watkins についてもステキなエピソードが寄せられるかも?

⋯なんて言ってたら、ホントにちゃんと情報を寄せていただきました。以下えどすりちゃまからの情報です。

『で、John Watkins さんですが、実は 1991 年に来日しているんですよ。
ルイス・マイヤース&ニュー・エイシズという怪しいバンドで。

「オレはブルースを演奏するけど、一つのスタイルに押し込めて欲しくないね」
「いつもヴァーサタイルでありたい」
と申しておりました。

嗚呼、もう一度彼の演奏を聴きたい!と思って探しているんですが、見つかりませんです (;O;)

1953 年 Chicago 生まれ。
ドラマーとしてスタートしたけど、そのドラムはなんとか・ユース・ファウンデーション・センターとか言うところで学んだそうです。
とにかく、ブラック・コミュニティで子供達にポジティブな活動を奨励している団体です。
その時、James Brown のバックを務めたって自慢してたっけ。』

・・・ありがとうございます!
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