Look Don't Touch

Hubert Sumlin


2004-05-20 THU.



日ごろ某 E.C.のブルースを(ブルース以外は別にいいんですけどねん)クソミソにけなしている身としては、ジャケットにやたら抵抗があるんですが、ま、そこら大目に見てやるといたしましょ(なんのこったかは、見たひとなら判るハズ)。

さて、この曲のタイトル、どっかで見た記憶ありませんか?そ、誰かやってたよな気がしますよねー。
でも、よっく見ると、これ Look Don't Touch ですが、そっちは Look But Don't Touch なのでございますよ。そ、Kenny Neal ね。
おまけに、聴けばもうスグ判りますが、Kenny クンのは先日の Dion Payton の All Your Affection Is Gone ほどの「みなぎる」パワーは無いけど、同じよなマイナーでバリバリ行くタイプのややハードなナンバーであるのに対し、この Hubert センセのは、当たりも柔らかいシャッフルで、もちマイナーではございません。

なんてゆうと、パワレスなフニャフニャかってえと、そんなことはおまへんで。 なんたって、どっかスっとぼけたセンセのギターが時にのらりくらりと、あるいは、時に鋭角的に急降下なぞして、あっちの世界とは別な意味でスゴいテクスチュアのあるギターとなっています。
とゆうか、ワタクシの場合、かなりもう無条件に Hubert Sumlin センセのギターが大好きでございますので、ゴタゴタ言うのもメンドー、ってなもんなんですが。
ただ、この JSP の Blues Guitar Boss( JSPCD 2118、LP は 1994 年10月リリースの JSP 239、キーボードは Jack Hill、ベースが Richard Studholme )、サンバースト・ボディにローズウッド・ネック(スモール・ヘッド)っちゅうストラトを構え、ニンマリしておられる師のお姿が拝されるのでございますが、なんか、この音、ギブソン系のハムバッキングっぽくねえ?などと雑念を抱くのは、ワタクシのココロが汚れておるからなのでしょう。
あるいはワタクシが足繁く通う「某サイト」の巻頭を飾るお姿の、テイル・ピース・ブリッジにシングル・コイルの Gold Top を抱いた勇姿がアタマから離れないせいかもしれませんね。

う、そー言えば、センセ P.R.S( Paul Reed Smith )使ってない?PU はハムバッキングになってるけど、ブリッジはやっぱりテイル・ピースと一緒になったコンビネーション・タイプのモデルを使っておられるんですね。
ワタクシもその顰みに倣って、っつーワケじゃあないんですが、かって Les Paul TV( D.C.タイプの方ね)モデルを使ってた時には Badass( Badaz?)とかゆー、コンビネーション・ブリッジを使っておりました。ちゃんと一弦っつ前後の調整が利くヤツね。
どーもあのブリッジ後方にそれとは別にあるテイル・ピースってのがあまり好きになれないんざます。
そこが Gibson 使う気にならない理由かなあ・・・なんてのはちとコジツケだけど。

ところでセンセもイロイロなギターを使っておられますよね。
リヴァース・ボディの Firebird、Les Paul STD(サンバーストのと、ゴールド・トップの)、そして Studio(ドット・ポジション・マークでセル巻き無しネックに、Smart Wood というアーチド・トップながらこれもセル巻き無しのウッディ・フィニッシュのモデル)とチェリー・レッドの Spl(ボブ・マーリィも使ってたような・・・)、また、とある資料には Les Paul Custom も使っていた、というのがありましたが、ワタクシ、それはまだ確認しておりません(ルイジアナ・レッドと一緒に並んで弾いてた、ボディはゴールド・トップの STD なのにネックだけ CUSTOM っぽいアヤしいギターはまだ特定できてないんだけど、まさかそれのことじゃないよね?)。さらにゴールド・トップの P.R.S.っちゅう Gibson 系( P.R.S.が怒るかな?)ダブル・カッタウェイのソリッド・ボディ。

そして Fender じゃあ、ストラトだとサンバースト(ローズ・ネック)、白(メイプル・ネックの一本と、ずたぼろボディにローズ・ネックのもの、さらに黒っぽいピックガードのローズウッド・ネックのも)、赤( Hank Marvin モデルみたいなゴールド・パーツだよん)、ブラック・ボディにベッコウのピックガードにメイプルネックの、Buddy Guy モデルみたいなの、ブラック・ボディ(だと思うんだけど、光線の加減でかサンバーストに見えないこともないのよね~。2002 年12月31日の NY Bearsville、Bearsville Theater での Levon Helm & the Barnburners にゲスト出演した時のギター)に白ピックガードでメイプル・ネックの各ストラト。
で、一見ストラトだけどヘッドにゃデカい ESP のロゴが入ったブルー・パープルにローズ・ネックのギターってのもあります。
テレキャスター勢じゃ、シングル・コイルのシン・ライン(ローズ・ネック)、ブロンズ・ホワイトにメイプル・ネックの、さらにナチュラルにメイプル・ネック&ブラック・ピックガードのも使ってますねえ。
そしてリッケンバッカーとか、あとワケ判んない(なんてゆーと、そのメーカーにゃシツレイだけど、ヘッドが写ってなくて、グレッチっぽいシングル・カッタウェイのセミアコなんですが、ポジション・マークが 17フレットまでしか無いとこは Univox と Gretsch に似てるけど、グレッチとするとカッタウェイされてないほーにスイッチあるハズじゃなかったっけ?無いんですよ、そっちには。で、なによりユニークなの、フロント PU のエスカッションが、ブリッジあたりを中心にして円弧を描いたかのように湾曲してる!うう、こんなの、 Player 誌の広告ページかどっかで見たよなオボロゲな記憶があるんだけど、それ捜すためにドッチャリある Player 誌のバック・ナンバーを片っ端から調べるってのもなあ・・・)セミアコのギターも。

セミアコと言えば、2003 年 4 月の Reservation Blues 2nd Anniversary Celebration では、おそらく Gibson 335 か 345、ネックやヘッドのバインディングが無いので 355 じゃないのは確かなチェリー・レッドのギター弾いてますがポジション・マークもセレクタ・スイッチも見えない角度なんでちょと識別が困難なの使ってますねえ(あ、でも、Epiphone Rivierra の可能性も無いことはない・・・)。あと、いつころなんだか判らないけど、Buddy Guy と二人で Gibson の ES-345(あ、Buddy Guy はチェリー・レッドの 355 だけど)サンバーストで共演してる画像もありますね。他に Gibson ES 330 のチェリー・レッドも弾いてますが、それは Kevin Cannon のギターを借りてる、ってのが判明しております。

ところで、この日記を書きながら、そのバックにゃ、ほぼ 1時間に及ぶ WFMU の Hubert Sumlin スペシャル( http://www.wfmu.org/special.php/JS でダウンロードできます。RealOne Player でどじょ)ってのを流しているんですが、そのインタビュー部分じゃさすがにナニ言ってるんだか、聴き取りすんのがチョー困難でございます。なんだかガキ・・・うっぷす、お子様がたくさんおられたとかで、喰わしてくのはタイヘンだったよ、てなことを言っておられたよな気がしますが。
こゆのって、そのヘンの語学教室にいくら通っててもぜんぜん役に立たなさそう。なんたって、あの Lightnin' 並みの訛り+スラングでスゴいことになってますから。
でも、その WFMU のスタジオでアコースティック・ギター一本で Rock Me Baby を歌ってくれたのがスゴい良かったですよん。そしてまたインタビューを挟んで Smoke Stack Lightnin'!のギター実演などのサービス(どれも「さわり」を弾く感じね)をしてくれます。

他にもこのサイトじゃあと三本の Hubert Sumlin のプログラムが聴けるんですぜ!ま、内容によっちゃ、( 2003 年 1 月20日付のヤツなんて)インタビュー部分が 37 分も続いた後、やっと演奏してくれるってのもあるんで、ちと飽きちゃうかもしんないけどね。

その Hubert Sumlin 師、この 4 月にも 5 日から12日にかけてオーストラリア東部各地を Fiona Boyes(オーストラリアの Blues-woman、2003 年に Memphis で行われた International Blues Challenge のポール・ウィナーで、Chicago と New York の両 Blues Festival にも出演)のバンド Fortune Tellers のスペシャル・ゲストとしてツアーし、下旬には北欧各地でツアーをされております。2002 年の秋に肺ガンのため、部分切除を行っているのですが、オーストラリア&北欧っつーワールド・ワイドなツアーをこなしておられるところなど、充分にアクティヴであらせられるようで、まことにようございました。
しかも今週の土曜日には David "Honeyboy" Edwards と共にロング・アイランドの Berkner Hall にご出演あそばされる御予定でございます。夜 8 時から、となっておりますので、「お近く」の方はゼヒとも足をお運びくださいませ。
ワタクシはザンネンながらセッションがあって行けないんですが。

いやあ、Hubert Sumlin となるとついついリキが入りますねえ。でも、まだまだ目にしてない画像があるハズでございます。
それでも、やっぱ圧倒的にソリッド・ボディが多い、ってのがなんだか嬉しいですね。
ワタシの好きな Gatemouth に Albert Collins、そして Buddy Guy と、みんなソリッド系なのよねん。

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