Young Thing

Lil' Ed & the Blues Imperials

2004-06-16 WED.



今年 3 月11日にも採り上げております Lil' Ed の(そのときちょっと名前を出しましたが)The New Blueblood に収録されたナンバーそのものでございます。
基本的には、Elmore みたいなスライド・スタイルのブーギ・ナンバーですが、一箇所紛れ込んでる、バックも一緒になったコーラス部分がなかなかに「お間抜け」っぽくてステキです。
でも、冷静に比較すると前回の You Don't Exist Any More より、こっちのほーが「いい」感じ!歌も伸びやかだし、なんたって重心の低いインパクト溢れるリズムが、あの CX のブルースの紀行番組(?)『ミシシッピー・クロニクルズ(だったっけ?)』で見たボロっちいジューク・ジョイントの酔っ払いオヤジのワケ判んないダンスにぴったし、のハウス・ロッキンぶりで、実にケッコー!

Lil' Ed についての詳しいことは前述の日記でご参照くださいませ。

午後に組んでいた予定が相手先都合でキャンセルされて時間が出来たので、こないだはケッキョク手をつけないでいた Cannondale のレーサーを調整いたしました。

なまじ目の前でよっく見えるから気になっていた、わずかに出ていた前輪のフレをスポーク・ニップルの個別の締め上げで取っていきます。⋯ってコレやってるとなんかジテンシャヤのオッチャンになったみたいな気がするんだよね。
そ、サイクルショップ!なんてカッコつけてなかった昔のジテンシャヤ!
もっちろん「振れ取り台」とかゆう専用のホイール・ホルダーなんてありませんから、レーサーをひっくり返して、ね。

ところで、ついでに(ついで、かよ!)にチェックした Campagnolo の手元シフトはモンダイ無し(ワタクシ、リッパな非国民でございますゆえ、国産のシマノの「あのみっともな〜い」手元シフト・メカの使用は断固キョヒいたしております)。
ブレーキ・ワイヤの点検も終えて、試走してみると、うん、なかなか軽く走ってくれるじゃないの・・・と、いずこからともなく、小鳥のさえずりが聞こえてきて、ああ、初夏だなあ、なんて感慨もひとしお⋯ん?どこまで行ってもそれが聞こえるぞう?

およよ、その声(?)は前輪の下のほーから聞こえてくるじゃないの!
急いで止まって、ブレーキ・シューとの「当たり」を疑ったのですが、カンゼンにクリアしてます。
次ぎはハブ。クイックでフロント・フォークから外し、クイックのシャフトも外して、本来のハブの回転にゴロつきやら「きしみ」が無いかチェックいたしますが、なんと、これも潔白!
え〜????なんでじゃあ!ふたたび走りだすとまた小鳥の鳴き声が⋯

そこで、う〜んと静かな住宅街に行ってゆっくり走りながら、どのヘンからその音がしてるのか?を探ります。
するってえと、ブレーキ周辺じゃあモチロンなく、ハブよりもっと向こうの路面あたりからしてるじゃないの!
んなアホな!まるでウグイス張りのアスファルト道路じゃん!
ま、しかし、考えてみればモチロン音を出しているのはこのレーサーでございまして、道路に原因があるワケないのは確かでございます。

そーなると、確か、エゲレスあたりの探偵推理小説かなんかで読んだよな気がする「すべての可能性をツブして行って残ったものは、例えそれがどんなに信じられないことであっても、それが真相だ!」でございますから、ケツロン!これはタイヤが鳴っているのだ!マチガイ無いっ!

レーサーのチューブラー・タイヤってのは、一般的なタイヤと違ってリムに専用の接着剤で「ひっかかるビードてなもんも無い」タイヤを接着しているのですが、たぶん、その接着面の一部が剥離して、小さな空気室が出来ちゃったんじゃないでしょか?
そこが接地するときには荷重が加わって空気が狭いスキ間から吹き出して音がする。地面を離れて一周してくる間にまたそこに空気が補充される⋯ちゃうかなあ?
それ、確かめるためにはタイヤを剥がしてみないと判らないのね。

後日談・・・一度タイヤを剥がし、接着しなおしたらミゴト、音が出なくなりました。まさに推理は的中!

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