Going Back Home Sonny Harper 2004-06-21 MON. | 意外に(?)堂々とした唄いっぷりはケッコー、ステージ馴れしてそうな感じもあるんですが、いざハープになると、これがまたそのヴォーカルとは「時代考証が違う」ってフシギな落差があるのでございます。 なんせ録音が 1962 年の Los Angeles ですから、バックはいかにもな「練れた」メロウさで流れて行くのですが、そこにこのハープが入ってくると、急にそこだけ都会を離れる感じがしちゃいます。 ま、ワタシがプロデューサーだったら、ハープのバックにサックスってえ配陣はゼッタイ採用しないけどなあ。 それに、このハープだって、こんな流れるバックじゃなく、サイドには Eddie Taylor みたいなギターを配して、もっとステディな重心の低いブーギに乗せてこそ「活きる」タイプのハープじゃん? この録音だって基本的にはブーギのリズムなんですが、なにより、サイドのギターが「なっちょらん!」こんなダラダラとサイド切ってちゃあブーギっつーより、ハワイアンのウクレレに近いぞう。これじゃ、サイドじゃなく、リズム・ギターでしかないよね。いやいやそれにすらなってないかも。 この同じ曲を Jimmy Reed スタイルのバッキングで唄わせたら、どーなるかな? そしたら、もちっとヴォーカルもシャキっとするのかしら? ま、これはこれで面白いっちゃあ面白いんだけど、ハープとバックとのあまりのダンゼツについヨケーなヒトコトを言いたくなっちゃったとゆーワケざます。 さて、この Sonny Harper ってのが何者か?ってのではどうも諸説あるようでして、どれもイマイチ完全に整合性のある資料とは言えません。 あるとこじゃあ Ira Amos だ、としているし、別なとこじゃ E. J. "Buddy" Harper である、と。 モチロン、その両方をここで紹介してお茶を濁してといてもいいんですが、ナニかが(ワタクシの野性のカンが?)、ちょっと待て、なんかナットク出来ん!と囁いとるのです。 んなワケですので、イマのとこ、ナゾの、っちゅうことにしときますね。 この Going Back Home の歌詞の最後で、Memphis に帰る、って唄ってますけど、それをマに受ければ、その出身地はそこらあたりに限定されそうだし、となると、あのハープに感じられるどこかプリミティヴな残り香(?)も、ややナットクが行く⋯までにはならないか? 隣の青森市でブルースのライヴが今年もあるようなんですが、そこにくる出演者が、それ以外、大阪でも東京でも演奏しないらしく(!)「なんでやねん!」の声があちこちで挙がっていますよ。 せっかく来るんだから、他のとこでも、ライヴすればいいのにねえ。それともあれ?シカゴ市との文化交流事業だから採算を度外視しての一本釣りなのかなあ? ま、どうやら他のとこじゃやらない可能性もありますから、青森まで行くぞう!っちゅうモノズキ・・・うっぷす、ネッシンな方には、お問い合わせいただきましたら、なるべくインフォメーションを提供いたしますので、メールあるいは bbs でどうぞ。 キホンテキに昨年と一緒だとすると、開場への入場料ってのは無いかわり、食券が販売されてまして、それを買っていただくのが入場の条件になってます。 客席を取り囲むよに屋台が並び、ヤキソバやら、ビール、おツマミ類などを食券と交換し、呑み喰いしながらステージにツッコミを・・・じゃなかった、声援を送る、っちゅーのが正しい姿でございましょう。 ただし、会場の後方はひときわ高くなっておりまして、そっからだとちょっと遠くはなりますが、ジューブンにステージは見えるし、音も聴こえます。食券買うおカネは無いけど、ブルースは聴きたいっちゅービンたれ・・・うっぷす、「豊かでない」ひと(考えてみたら、そゆひとこそブルースぴったしじゃん!)は、そこで「それなりに」楽しめる、っちゅー実に恵まれたロケーションでございます。 出演が予定される Willie Kent につきましては、今年 4月19日付の BLUES日記で採り上げてますが、あまし参考にはならないかも、でございます。 |
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No.790