Stand By Me

Screamin' Jay Hawkins


2004-08-13 FRI.


えっ?Stand By Me?⋯あの?

さよう。こりゃもう、ダレでも知ってる、あの Stand By Me( Leiber-Stroller-Ben.E. King 1962 )でございます。
実に数多くの方々にとって青春の一片の輝きを象徴したり、はたまた美しい思い出を彩る永遠の BGM として大切に守られてきたこの名曲中の名曲。
オリジナルの Ben E. King でイチバン知られているのはマチガイないでしょうが、多くのミュージシャンによってカヴァーもされてますねえ(あ、イギリスのおバカ兄弟で有名な「おえぃしす」てな三流バンドも同じタイトルの曲をやってますが、これは「まったくの」別な曲ですからダマされないよに!)

その「名曲」がよりによって Screamin' Jay Hawkins の毒牙にかかると⋯
時は 1998年、パリはオランピア劇場でのライヴ・レコーディング、と言うと、そ!先日の I Don't Know と同じアルバム LIVE at the Olympia, Paris 1998( Wagram 3052562 WAG 343 )でございます。
さて Screamin' Jay センセ、いったいどんなふーに歪曲⋯うっぷす、編曲しておられることやら、と不吉な予感を振り払うよに CD をトレーに乗せてと。

ふむ、イントロじゃ、割とオリジナルっぽいことやってます。一応ね。
じゃがしかし、バック全員が声を揃えてのコーラス部分では、その付近におそらくヌカミソなんてもんが無い、おフランスのパリだから良かったですね、てな「すんばらすぃ」効果を上げておるのでございます。ま、そのかわりと言っちゃなんですが、もしかすると近隣一帯のブルー・チーズの芳香をいやが上にも増す、っちゅう劇的な変化をもたらしておったやもしれません。
そして、それをさらに促進させそな Frank Ash の「へぼ」ギターが、コーラスかけてうじゃじゃけた音で健闘(?)しておりますが、Didier Marty のサックスがそのよーな過発酵をストップさせる効果もありそうなシュアでクレヴァーなソロを聴かせてくれます。
いやホント、君が居てくれて良かったよ。
このアルバム全部を通じて言えるんですが、とにかく Frank Ash のギターが「ヘボ」!「イモ」!「ペケ」!「ボケ」!「カス」!「アホンダラ〜」!。
ま、センセはもしかすっと「気に入って」たのかもしんないけど、ワタシがプロデューサーだったら、こんなシケったギター、ソク蹴り出しちゃうね。
やはり、メインたるセンセのおちゃらけぶりを引き立てるためにも、周囲はカッチリ決めないとダメなのよ。Michael Keneally くらいのレヴェルじゃないとね。

ま、それはともかく、案の定というか、このような名曲も S.J.H. の手にかかれば、まさに「風前の灯火」ですねえ。
途中なんて、そこだけピック・アップして聴かせたら、「ん?これ、なんて曲?」と尋かれちゃいますよ、ゼッタイ。

世に数々のカヴァー・ヴァージョンがあると思われるこの曲ですが、おそらく、この Screamin' Jay Hawkins のは、マチガイなくその一方の「極」だな、きっと。

え?なんの極かって?うぷぷ、なんでしょねえ。

TOUR De FRANCE の間はものスゴい詳細なレポート (注:現在は消去されています)を書いてたんですが、終わった後は、もろテンション下がってますねえ。
ま、あそこで張り切り過ぎたってのもあるかもしんない・・・
つうか、 あの結果が 「気に入らない」 ってのが正直なとこなんですけどね。
まあ、なかにゃあアイツのファンもいるんでしょうからこれ以上は言わないけど。
⋯と言いつつアイツはその後、チームぐるみの不正がバレてすべての勝歴を抹消されて自転車レース界からカンゼンに追放されちゃうんですから「悪はほころびる」でございますよ。
そんなアイツの「偽りの快進撃」をゼッタイおかしい!と見抜いたのは自身 TOUR De FRANCE で「くそ」フィニョンと死闘をくりひろげ、最後の最後、個人タイム・トライアルで一分以上の差を逆転して栄冠をもぎとったグレッグ・レモンでしたね。もし、そこでその警句をしっかりと受け止めてソク捜査をしていたら⋯あんな虚名にデカいツラさせないで済んだのに!
あ、そうそう、グレッグ・レモンがヴェルサイユからシャンゼリゼまでのコースを(そこまでの総合タイムでは二位だったから)先に走りだし、ついで総合タイム一位だったフィニョンが間を置いて走り出すんですが、トライアスロンでおなじみのクラウチング・スタイルで飛ばすレモンは当然(?)コース記録となる第一位のタイムでゴールし、続いてやってくるはずのフィニョンの到着を待つ⋯もう最後のシャンゼリゼで折り返した時点で総合タイムは肉薄し、そっからゴールに向かってる途中でもはやグレッグ・レモンの総合タイムを超えてしまい、その瞬間、実況ではアナウンサーがグレッグ・レモンの逆転優勝を叫んでおりましたっけ。
うん、その年のツールはチームの力を借りて総合タイムを稼いでたフィニョンに対する嫌悪感で「面白くなかった」のが、その最後の「瞬間」で「ザマ〜ミロ!」っちゅう絶叫となって報われ(?)ましたっけ⋯

あんな感動したツールはなかったな⋯

ここんとこ、よーやく日中の気温も30度を割り込む日もある、って程度にまで下がって来てるんで レーサーで津軽平野をウロつくのを再開しようと思ってたら、 明日の予報は 「雨がち」 だって。
最初は晴れてて、途中で夕立に遭った、てのはいいんですが(?)、 走り出す前から雨ってのは 「萎え」 ます。
10回くらいやった十和田湖一周でも、 一度、 グズった天気の中でスタートしたことがあって、そんときは全然テンションが上がらなかったなあ。
その年の十和田湖一周だけは 「つまらなかった」 って記憶が残ってます。
たぶん、あれって走り出しちゃえば 「ランナーズハイ」 の状態で、 そーなってからだと、 急に雨に降られても、わ~暑かったからキモチいい~! なんて気になるんでしょね。

最初っからだと、 ベータ・エンドルフィンがまだ出てないからいかんのだな、 きっと。 しかも十和田湖一周の最初のセクションが最大の難所の「登り」 だからよけーそうなるのかも。
その十和田湖一周道路も今は北東部分で崖の崩落があって「通行止め」のままです。 クルマだと、 奥入瀬渓流の方へ大きく迂回するルートを辿ればいいんですが、 自転車じゃ、 (その迂回路そのものは道幅もある気持ちのいい「下り」 なんでいいんですが、 それがやがて合流する奥入瀬渓流沿いの) あの観光客のクルマでラッシュになってるルート(しかもずっと登り!)は走りたくないしね。
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