Broke Down Engine Blues Blind Willie McTell 2004-09-16 THU. | 昨年 7 月17日の Warm It Up To Me 以来の Blind Willie McTell でございます。 1927 年から、戦後の 1956 年まで、およそ 120 タイトルを吹き込んでいますが、実際にはブルースだけじゃなく、ラグや古謡なども数多く歌っているのが彼の特徴かも。 そのせいか、繊細なメロディや透明感のあるヴォーカルがもたらす世界は、いわゆる「ブルース」という領域を超えているように思えます。 なかでも今日のこの曲はまさに彼の代表曲と言ってよいようなナンバーでしょう。 独特な 12 弦ギターの紡ぎ出す奥行きのある余韻に乗せて、少し鼻にかかった、でも素直で柔らかいヴォーカルが、それこそ Blind Willie McTell ならでは、の世界を浮かび上がらせていきます。 ま、それだけに、「ブルース」ってものに Heavy で Rough かつ Dark、そして Wet なんてイメージをお持ちの方には「ご不満」が残るやもしれませんけど。 もっと「ガッガ、ガッガ」行かんかいっ!なんてゆー向きもおられることでしょう。でも、そんなのばっかがブルースじゃありませんからね。 しばし、Blind Willie McTell の世界にココロ静かに浸ってみてくださいませ。 この録音は 1931 年の録音とされております( by Yazoo 1005 BLIND WILLIE McTELL 1927-1933 The Early Years のライナーによる)が、彼自身もこの曲のポピュラリティを理解していたようで、1933 年と 1949 年にも再吹き込みをしています。また、1933 年には Buddy Moss* も 2 ヴァージョン吹き込みました。 * Eugene "Buddy" Moss。1914-1984。ハープとギターの両方を演奏したブルースマン。1928 年から Atlanta で活動し、"Blind" Blake や "Blind Boy" Fuller とともに主に Curley Weaver** と長期間、一緒に演奏。the Georgia Cotton Pickers や the Georgia Browns として知られています。 ** James "Curley" Weaver。1906-1962。Georgia 州で生まれ、1925 年に幼なじみの Charlie と Robert の Hicks 兄弟に合流するために Atlanta に。1928 年、初録音。Buddy Moss や Blind Willie McTell とともに the Georgia Cotton Pickers や the Georgia Browns として活動。 Blind Willie McTell こと Willie Samuel McTell は Georgia 州の、Augusta から 30 マイルほど西の位置にあたる Thomson の南で生まれています。しかしその生年には異説があり、1898 年とするものと、1901 年の二説がある、と前回は紹介いたしましたが、その後、生年のみではなく、その誕生日まで自信ありげに断定している資料に出会いましたので、それを紹介しておきます。 それによれば、彼が生まれたのは 1901 年 5 月 5 日である、とされています。 また前回、父の名前を Ed McTear と伝えましたが、これについては、1934 年に彼と結婚した海軍病院の看護婦、Ruth Kate Williams が 1977 年にインタビューに答えた際、おそらく、なにかマズいことがあって姓を偽ったのではないか、正しくは McTell だ、と証言しているようです。 というワケで、多少は新事実(「新」ってのはヘンですけどね)を交えて Blind Willie McTell AGAIN でございました。 ところで先日、以前っからちょい気になっていた五所川原市のとっつきあたりで看板が出てる「そば屋」に行ってみました⋯ どうやら普通の日本家屋を改造して「そば屋」にしたらしい店舗はノボリが無ければ、そうとは思えないよなたたずまいです。 なんだかフツーのお宅の玄関と変わらない引き戸を開けると「ホッホ~」っちゅうフクロウの声が・・・ ギョエ?なんじゃこりゃあ?と思ったらセンサーが「客」を検知すると電子音が出る仕組みらしいっす。もう、この段階ですでにシラケ始めて・・・ さらに店内は、と見ると、んまあ、中国っぽいツボやら金張りにこれも中国的文言を散らしたド派手な屏風やら招き猫に金のカエル、てんこ盛りじゃないの! なんて「すんばらし~」センスざましょ。 メニューを見ると、案の定(?)「もり」が載ってませんね〜。 そうゆ〜お店ではゆめゆめ「ざる」を頼んではなりませ〜ん。極めて高〜い確率で「美味しくない」ケースがアット〜テキに多いですからね。 とゆうワケで、「とろろ」を選択。 「冷やかけ」に摺ったながいも、とゆう体裁で登場いたしました。 西北五地方(つまり西津軽郡・北津軽郡・五所川原市の総称)はツユが「甘い」ってえ定評があるのですが、ここのお味もその佳き(?)伝統を裏切ることなく、かな〜り甘いですねえ。 ただ、この店のツユが「甘い」ってのは、よくあるツユそのもの「も」薄い、ってんじゃなく、かなり濃い目なんですが、ホントに糖分が突出しておる、っちゅうイミでございます。 いや、マズい、とは言えません⋯でも、ウマいと言えるか?ってえと・・・ビミョーなとこでございました。 あ、そうそう、究極のモノサシ、とめごろおさんを連れて行けるか?ってので言うと「ダメ!」 |
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No.877