Georgia Rag

Blind Willie McTell


2004-10-25 MON.


ちょっとばかりサンフランシスコ・ベイ・ブルースにも似たコード・プログレッションで進む、ノリのいいラグですが、この曲もまた Blind Willie McTell の代表曲の一つと言ってよいでしょう。

12 弦ギターの音をとってもよく活かしたその奏法はプリ・ブルースというあたりから、むしろカントリー→フォーク方面を迂回して、ちょっと文法の違う「ブルース」として現代にまでつながっているようですが、そのような分化以前の、ベーシックなエンターテインメントとしての「ありし日の姿」をここに見ることが出来ます⋯なんてそばで見ていたようなこと言うとモロ伝統文化っぽくなりますね。

ま、ある意味そ〜も言えるんでいいんですが。

彼の Biography については、昨年 7 月17日の Warm It Up To Me のところで採り上げておりますので、そちらをご参照くださいませ。
ま、いちおーそれ以外の雑情報など・・・

彼の「正しい」姓名については、いまだに決着がついていないようで、この Georgia Rag の収録されておる Yazoo L-1005 Blind Willie McTell : 1927 - 1933 The Early Years のライナーを執筆している David Evans はその文中で、酒とギャンブリ浸りだった彼の父の名を Ed McTear と記していますが、その根拠となったのは彼の家族は McTell ではなく、McTier あるいは McTear と綴っているからである、としていますが、おいおい、ちょっと待ってよ。McTier「あるいは」 McTear?それじゃ、この一族は自分の苗字の綴りにはルースなんだ、ってえショーコにはなっても、McTear とキメつけちゃマズいんでないの?

しかも、これは彼の発音が誤解をまねいたようだ、なんて言ってますが、まったく別なスジの証言で、1934 年に彼と結婚した海軍病院の看護婦、Ruth Kate Williams が 1977 年にインタビューに答えた際、おそらく、なにかマズいことがあって姓を偽ったのではないか、正しくは McTell だ、と言っているんですねえ。

酒とギャンブルに溺れ、借金まみれだったに違いないオヤジが自分では McTear と名乗っていたとしても、それって「うんにゃ、ワシゃ McTell じゃねえ、McTear っつうんだ。ナニ?顔も似てる?バカこくでねえ、おらたち黒人はみんな似てるべ」なんてシラを切ってただけじゃないか、と思うんですがねえ。

あ、そうそう、名前にまつわるおハナシをもうひとつ。
彼はほぼ 30 年ほどの間に都合 14 回ほどのレコーディング・セッションをこなしているのですが、そのレコーディングでは実にイロイロな名前を使っていたようで、ま、ありきたりな、っちゅうか、一部省略しただけじゃん!ってえ Blind Willie やら、Georgia Bill、Hot Shot Willie、Blind Sammie、Barrel House Sammy、なんてゆう、それでも彼の名前の一部に縁のある名前はまだいいとして、なんじゃそりゃ?ってのが Pig 'n' Whistle Red ってえ名前です。これ、Yazoo の解説によると、彼がしょっちゅう演奏してチップ稼ぎをしてたドライヴ・インのバーベキュー・レストラン「 Pig 'n' Whistle 」からいただいたものだそうでございます。
う~ん、Barbecue Bob といい勝負だな。

もっとも、彼の日常でのニック・ネームは Doog あるいは Doogie だったそうですが、それを思わせる名前では一度もレコーディングしていない、ってのも面白いところですね。

ただし、そのような偽名・変名・別名を見ても McTell はもちろん Mctear に Mctire てな父の不行跡につながって来そうな名前は一切「使ってない」らしいとこに彼の苦労(?)がしのばれるよな気がいたしております。

まあ、ホントの苗字はなんだったのか?なんてのは、彼のブルースを楽しむ上ではどうだっていいことなのかもしれませんが⋯

だんだん暗くなるのが早くなって来ましたね。

となると、ちょっとした買い物なんかで、でも距離はあるので歩きじゃイヤだけどクルマで行くほどじゃない、てなとき用のレーサーでもマウンテン・バイクでも使える小さいけど充分に明るいライトが必要なんですよ。

いまは普通のクリプトン球を使ったライトですが、こないだホーム・センターに他のものを買いにったついでにチラっと見たら、最近は LED光源のライトばっかしみたい。
これって明るいのかなあ?
確かに振動にも強そうだけど、「明るさ」がどのくらいなのか、です。
バッテリーはニッケル水素の単三ならチャージャーもあるからいいんですが、
単二だとかえって不経済かな。

クルマにも乗る身としては、無灯火で走ってる自転車は、対向車のライトを浴びたりするとドライヴァーに気付かれないんですよねー。
特に前だけじゃなく、サドルの下あたりに「点滅する」ライトは必需品かも。
ホントは INDY 500 mile なんかを先導するクルマが使ってるストロボ・アクションが欲しいんですが、それはムリな願いっちゅうもんでしょうね。

permalink No.916

Search Form