Rough Stuff

Jerry McCain


2004-12-22 WED.


すんませ~ん、遅くなりましたぁ~!と、溜まってた今月分をまとめて遅配したかのごとく、昨日っからいきなりの雪で、街はようやくの冬景色でございます。(なんちて「ようやく」なんて言ってますが、たぶん誰も待ってなかったよね)
そうなると、さすがにスニーカーではダメですから、久しぶりの冬用の靴を出してきて、それで雪の街を歩きまわりました。
そしたら、なんちゅーこと!左の防水が退化しておるらしく(?)めっちゃ濡れて冷たいじゃあないの!
防水仕様!なんてゆって売ってますけど大体はワン・シーズンだけの保証なんだよね。
とくに劣化しやすいのが防水!ってヤツで、次の冬にはもう「ダメじゃん!」てな浸み込みかたになるんだよな〜。あ、そりゃ「ただの」スニーカーよりは少しはイイんですけど⋯

とゆうわけで、こりゃいかんっちゅーので帰りにいつものショッピング・センターで防寒・防水・防滑(最後のが「北国」っしょ?)の、でもなるべくゴッツくないのを探します。
小・中学生がターゲットになってるのは「なんかガンダムっぽい」し、一方高校生あたりを狙ったのは、ブランドものっぽいデザインでそれも「なんだかなあ」なのでございますよ。
じゃあ、社会人(?)向けのならいいか?っちゅうと、それはそれでビジネス向けなのか黒一色だったり、暗いブラウンとかでやたら地味⋯
そんななか、ややスポーツ・ブランドっぽい T&C ので「深さ 4cm の水の中で 4 時間立ってても、水が浸み込んで来ません!」と豪語してる(あ、よく見りゃまわりじゅう、ゼンブそーじゃん!)のを試しにはいてみましたが、さほど重くもないし、おネダンだって 4,000円を(ごく僅かながら)切るから、これでいっか!と選んで買ってきたのが昨日のこと。
そいつを本日はさっそく実戦に投入でございます。

新しいだけあって、まだ一部(左足第四指第二関節上あたりに・・・ってそんな情報要らんて?)当たりで気になるとこもありますが、「滑らなさ」もまずまずで、ウケない芸人に買ってやってもいいくらいかな?
さて、そんなニュー・シューズで雪の上をさっそうと(ホントは滑るといけないから、そんなツカツカと歩いてるひとはいませ〜ん)歩くに際し、例の超小型ディジタル・オーディオに移してヘッドフォンで聴いてたのが、この Jerry McCain の Good Stuff* でございます。
のびやかな What About You に続いて入ってるのが、この Rough Stuff ね。

*ー 1999 年、社名はヨーロッパぽいけれど実際にはアメリカ西海岸で 1978 年に設立された Varése Sarabande Records が、本来は既発のトラックを集めてリマスタリングしてまとめたアルバムで Executive Producer が Liz Sizemore。
Varése Vintage VSD-6022 Good Stuff
収録曲はー
She's Tough
Steady
What About You
Rough Stuff
Ting-Tang-Tagalu
Love Me Right
Welfare Cadillac Blues
Funky Down Easy
Something About My Baby
Looks Like I Can See Everybody
I'll Come Running Back For More
Blues Singing Man
Love Whip
She Tore Me Up
53 Year Old Man
Pussycat A-Go-Go



あたり一面の雪景色と、どっかポヨ〜ンとした Jerry McCain って「合うの?」なんて思われそうですが、寒さで萎縮しがちなココロ(だけ?)には弛緩剤的な効果がございまして、「ああ、この寒さも、別に地球が氷河期に突入したワケじゃなく、あと 4 ヶ月もすりゃ終っちまうんだよね」ってゆーヨユー(?)までもたらしてくれるのでございますよ。

それでも、この Rough Stuff が聞こえてくると、一瞬、あの Harmonica Fats の I'm Tore Up にも通じるブラストチック(英語として正しいかどーかはギモンですのでマネて使わないよにね。ハジかいても知らんよ)な「前進するエネルギー」みたいなものに溢れてて、新しいスノー・シューズで新雪を蹴散らして進む人間ラッセル車の気分なのでございます。

あ、ラッセル車で思い出したけど、先日、新装なった JR 弘前駅を見にいった時、駅構内の引込線にラッセル車が待機しておりましたが、そのころは雪なんてカゲもカタチもなくって、こころなしかラッセル車も寂しそうでしたっけ⋯この雪で張り切っているかもね。

ん?まだこの程度じゃ出番って無いのかな? ま、平地ではそうかもしんないけど、ところによっちゃ吹き溜まりなんてのがあるかもしんないから、朝いちで、ひとっ走りしてたりして。

てなことはともかく、多少「カラ元気」のケはあるけど、この Rough Stuff に乗せて雪の街を歩いてると、あまり寒さも気にならない(それはぎょーさん着込んでおるせいじゃ~!とつっこまれそうですが)よな気がしますよ。
Jerry McCain の Biography などについてはこちらの日記もご参照くださいませ。

⋯と書いてから、なんか気になってそのバイオをチェックしてみたら!
ややや!短い期間で終わった二度の結婚の後に出会った Jean Spanks とは 1997 年に彼女がガンでこの世を去るまで、なにをするのにも一緒、という幸福なケッコン生活を送っていたようですが、その後 Gadsden で孫の Joe と一緒に暮らしている? おいおい、それじゃまだ生きてるってゆう 2005-09-08 の記載のままじゃん!

いけませんねえ。そんなことではあの「なっちょらん」オールミュージックガイドにも負けちゃうぜ!
⋯とゆうわけでさっそく記述も改めましたよ。
2007 年にはそれまでのミュージシャンとしての功績に対し、アラバマ州議会から Alabama Folk Heritage Award を授賞されています。
しかしさすがに高齢となった Jerry McCain は 2012 年になると、心臓の不調から Gadsden の病院に入院しています。およそ一ヶ月近い治療を継続していたようですが 3 月28日の朝に息を引き取っています。81 歳でした。
その歳まで生きながらえ、妻には先立たれていますが多くの家族に見守られての死だったそうです( 2012-03-28 WED. by Gadsden Times )。


さすがにこの季節ですと「雪が!」ちゅうハナシになりますね。

一面の銀世界になるんでしょ?見てみたいな⋯なんて言われることもありますが、それって「旅行者」の視点なんですよね。通過していくものの視点としてはそれでいいのですが、積もった時点では桜島の火山灰とあまり変わらん(あ。色はモチロン違いますけどね)てなもんでしょうけど、そのままじゃクルマが事故っちゃう、ゆうことでダイアドーザーとかゆう進行方向に対しナナメにセットされたブレードで、クルマが通る部分の雪を左の路傍に寄せていく特殊車両が出動いたします。
そう!クルマは通れるようになるけれど、勝手に雪を押し付けられていった道路の左側には高さ数十センチの雪の障碍が生成されてるんですわ。
クルマで出勤するかたなど、ともかく自分のクルマの幅でそいつを「なんとかせにゃならん」のでございますよ。
もっちろん車道にばら撒くなんてことは出来ませんから出てゆくクルマから見て「左右に」積み上げるっきゃない⋯

したがって車椅子で生活してるかたなど、その幅だけでも出入り口を作ること自体、容易じゃないし、またそうやってなんとか出たとしても雪のせいで車椅子が使えない⋯

観光客として「雪ってきれい!」なんて見てたものが「生活を蝕むもの」であったことが、そこで暮らして初めて判るんですよ。そのときはもう遅い!なんでしょうけど。

老後を弘前で送りませんか?とかって「移住のススメ!」なんてやってますが、是非とも体験ステイってのを雪がどっさりあって、しかも次々と降りつのる時期にやっていただきたいですねえ。
どんだけタイヘンか実際に体験していただかないと!
確実に移住者は減るでしょ。でもね、だからって今のススメかたは詐欺そのものですよ。

地方は物価が安い、よく言いますよね。そりゃ家賃とかは安いかもしれんけど、郊外型の大型スーパーに食い荒らされて、「歩いていける範囲には電気屋も無い」てな状況なんですから、クルマが必需品になります。
たとえ中古で買うにしてもそのイニシャル・コスト、ガソリン代に車検費用などなどのランニング・コストを考えたら、安い、言われる家賃のぶん「違う出費が増える」だけです。

どしても弘前で老後を!ちゅうんなら、雪の季節だけは雪のないとこで暮らす、てなスタイルじゃないと⋯(すげえカネかかりそ!)

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