Wanta Know How You Feel?

Leo Morris
Marcel & His Band

2004-06-17 THU.



Kansas City をトロくしたみたいなイントロで始まるライトな感覚のブーギに、手馴れたふうのヴォーカルが伸びやかに歌っていく⋯

Come on Baby, I wanta know how you feel.

wanna じゃなく wanta なのね?
ま、それはいいんだけど、このひとも資料が無いんですよ。
ネットで検索しても出てくるのはジャズのドラムやってる別人(あ、ゼッタイとは言えんか?その後、劇的なヘンシンを遂げてたりして?)のほーばっか。
で、特に笑った(?)のが某サイトで、彼の代表曲としてこれを挙げて、ジャンルは Swamp Blues としてるのに、エイキョーしたアーティスト、ってのにジャズ畑の名前がズラ~!パートはドラム、って「ヘンだ」と思わないのかなあ?

こんなの PC の検索機能任せで、ニンゲン(それも、ちゃんと音楽の判る、ね)のチェックが入ってねえな?ってのバレバレでございますよ。
それでも、これがあんまし訪れるものとていない超コアなサイトだったら別にいいんですが、ケッコー参照してる方も多いメジャー(?⋯あ、メジャーってのは、これはヘンだ、なんてメールしても「担当者にまわしておきます」なんて対応をしそうなサイトのことね)とこなんで、困ったもんです。

いや、実際あるんですよ。超がつくコアで困ったちゃん(?)なサイト!
先日もフとしたことで、ウッカリそんなサイトのひとつに足を踏み入れちゃったら、いきなり音を聞かされたんですが、それがまあ、まったくココロに響いてこない!
こんなのの一体どこがいーの?ってウンザリしちゃうよな「悪達者」なだけのギターで、思わず考え込んじゃいましたよ。
ここ日本じゃ(ってか、たぶんアメリカでも、ね)まったく知られてないギタリストなんですが、それが「時代に先駆け過ぎてて」とか、あまりに「個性が強烈で」なんてワケじゃなく、立脚してんのはしっかり「旧体制」の上で、言わば「テクだけ」異常に発展させただけ、単なる「これでもかギター」ってヤツじゃん。
ギター・ミュージックにイノヴェーションをもたらし得るなにものも無い、こんな袋小路の「お山の大将」たったひとりのためだけに立ち上げたサイトってのもスゴいですねえ。
ま、逆に言えば、個人のサイトだからこそ出来ることで、そこじゃあ好きなことを(ワタクシもそーですが)ほざいてられるってワケでしょ。

あ、それともちょっと関連しますが、以前はワタクシ、ひと様のサイトで誤植に始まって、事実誤認にいたるまで、気が付くと「恐れながら⋯」とご注進、なんてしていたんですが、最近じゃ、誤植も事実誤認も「そのひとの自由(?)」と達観(?)し、一切クチを出さないようになってまいりました。
だって、それやってもなかなか事態は改善されることは無いし、どころか、意固地にさせちゃうことのほーが多いよな気がしております。
あるいは逆ギレするオバハンもおったな⋯
だから最近じゃ、ん?これはローマ字入力じゃなく、カナ入力の、ウッカリ隣のキーを押しちゃったミスだな?なんて推理して楽しむようにしておりますよ。


この Leo Morris さん、ワタクシの知る限りでは、この London / King GXF-2001 Blues Obscurities Volume 1: DARK MUDDY BOTTOM に、これと、もう一曲、I Don't Need You が収録されてるだけ、と思ってましたが、彼をブラック・クレオール、ザディコ。と分類してるサイトがありました。
それによると 1833 年 5 月16日、ルイジアナ州 Lafayette の生まれ、2010 年10月28日 Houston で死亡⋯らしい。
また Dialtone CDDT16 Texas Southside Kings(オムニバス。2006 )には
Leo's Shuffle #2
I Want To Know
Tammy, Tammy
の三曲が収録されています。録音はヒューストンの Sugar Hill Studio、
Leo Morris のヴォーカルとギター、とだけ表記されていますがバックの有無は不明です。

Leo Morris の吹き込んだ Ivory ってえレーベルは、昨年 7 月 6 日付の Hop Wilson とこで出てきたドラマー、1949 年に Louisiana 州から Houston に移ってきていたドラマーでシンガーでもある King Ivory Lee(1931 年 9 月13日、Louisiana 州 Washington 生まれ。本名 Ivory Lee Semien )の所有するレーベルでございます。
なお、この London / King GXF-2001 のライナーは Neil Slaven によるもの(訳は日暮氏)なのですが、それによると、バックに入っているアコーディオン奏者を「マルセル」と言及しておりますが、残念ながらフル・ネームではないため、それが昨年10月18日付の Marcel Dugas のことなのかどーかは「?」でございます。と思ったら前述のサイトでは「ちゃんと」Marcel( acc. )の表記もありますから Marcel Dugas で間違いないようですね。
カンケー無いとは思いますが、その Marcel Dugas のバンドのヴォーカルは Gene Morris っちゅーひとでした。
なんとな〜く、ですけど Morris って苗字、クレオール文化圏に多いよな気がする(だけ?)⋯

もっとも苗字ってのもそれだけで決めつけちゃいけないよな気はしてますけどね。
例えば、ニホンにはかなり多い「工藤」っての、もとは鎌倉幕府の外戚「伊藤家」の分家筋が発祥であ〜る!ちゅう分析は間違ってないとしても、全国にやたら多い工藤って苗字をぜ〜んぶ鎌倉に結びつけるのは無謀、ってものでしょ。
permalink No.786

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